お子様のケータイデビューに〜ぴぴっとフォン「AP-K303T」(4/4 ページ)

» 2005年03月01日 15時50分 公開
[江戸川,ITmedia]
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ぴぴっとフォンだけの「ぴぴっとコール」

 防犯ブザーを動作させたとき、安心だフォンAP-K202Sは音が鳴るだけだが、ぴぴっとフォンは音が鳴ると同時に指定の相手先に自動発信し、緊急通報を行う「ぴぴっとコール」機能を搭載している。つまり、□○△の各ボタンに登録してある宛先に、異常が起きていることをリアルタイムで伝えてくれるのだ。

 ぴぴっとコールを受けた側では、まず「防犯ブザーが鳴っています」と音声が聞こえ、そのまま通話が可能になる。もちろん防犯ブザーを先に止めないとうるさくて会話はできないが、ブザーを止めさえすればそこで何が起きているのかを聞くことができる。

 ここで特に優れているのが、ぴぴっとコール状態にあるときは、ぴぴっとフォン側から電話を切ることができない点。電話機を強く握り締めて走っていようとも、電話が切れてしまわないよう配慮されている。万が一、電波の関係などで通話が切れてしまった場合でも、ワンタッチでぴぴっとコールの再発信が可能になる。

 もちろん電話を受けた側からの再接続もOK。むしろほかからの着信によって通話中とならないように、指定番号以外からの着信を拒否してくれる。接続が再開されれば、ぴぴっとフォン側から切ることのできない状態が維持される。ぴぴっとコールの解除には暗証番号の入力が必要だが、これは最後に親が口頭で伝えればいい。

 非常に頼もしい限りのぴぴっとコールだが、逆にこれに頼りすぎるのも危険ではある。仮に親の携帯電話が圏外だったら、通話中にバッテリーが切れてしまったら──家族中がパニックに陥るのは必至だろう。そういう意味も含めて、やはり日ごろから家族そろって防犯の意識を高めておくことが大事だ。

 ちなみに、安心だフォン同様、基本使用料は月額1029円。端末はオープン価格だが実売はおよそ7800円というところだ。発売直後のようなモニター制度の噂は聞かないものの、現在でも店舗によっては割引サービスも行っているようだ。

 緊急通報機能付きの防犯ブザーとして、au携帯から「ここだよナビ」によって位置情報を知ることのできる端末として、そして生活時間にずれがあっても連絡が取りやすいメール端末として、1台で何役もこなしてくれることだろう。お互いを思いやる気持ちで家族の絆が強く結ばれるのなら、決して高い買い物ではない。

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