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» 2005年04月04日 21時33分 UPDATE

ドコモ携帯、“音楽プレーヤー”としての実力は? (1/3)

携帯電話の目玉となる付加機能として注目されているのが、音楽再生機能。“音楽携帯”をうたうドコモ端末について、音楽プレーヤーとしての実力を検証した。

[坪山博貴,ITmedia]

 携帯電話の付加機能として注目されているのが“音楽再生”。ドコモも901i/700iシリーズの発表会では「全モデルAAC再生が可能」とうたうなど音楽機能をアピール。PDC端末でも、音楽再生機能を全面に押し出した「Music PORTER」や「premini-II」をリリースするなど、ラインアップを強化している。

 ただ、一言で“音楽携帯”といっても、その機能は機種ごとに異なる。楽曲を取り込むためのケーブルやソフトを同梱したものもあれば、楽曲を取り込むための手順が煩雑なものもある。また、連続再生に対応していないものもあるなど、統一されていないのが現状だ。

 ここではドコモの端末が、どこまで音楽プレーヤーとして使えるかを検証する。今回取り上げるのはドコモの901iシリーズ700iシリーズ「Music PORTER」「premini-II」「SO506iC」の12モデルだ。

ドコモ携帯の音楽機能は、大きく分けて2タイプ

 ドコモ携帯の音楽機能は、大きく2つのタイプに分けられる。1つ目は901i/700iシリーズのようなAACファイルの再生機能を備えた端末群。発表会の際に「AAC再生が可能」とアナウンスされたもので、取り込み方法や再生機能にはばらつきがある。

 2つ目は、Music PORTER、premini-II、SO506iCなど“音楽携帯”をうたったPDC端末だ。音楽を聴くことを前提に設計されており、専用のプレーヤーも装備。音楽をBGMにしてiモード閲覧やメール操作を行える。

 今回は端末群をこの2に分けて、音楽携帯としての使い勝手を見ていく。

AACファイルの再生に対応〜FOMA 901i/700iシリーズ

 FOMA 901i/700iシリーズには、Music PORTERやpremini-IIのような形で音楽再生機能を全面に打ち出した製品はない。しかし、iTunesでエンコードしたAACファイルを再生可能な点をシリーズの特徴としてうたっている。

 これは3G携帯電話でサポートする3GPPフォーマットで映像なしのデータを動画ファイルとして再生もので、あくまで“再生も可能”というおまけ的要素が強い。

 携帯側で再生可能な音楽ファイルの作成は、アップルコンピュータのジュークボックスソフト「iTunes」で行える。特に難しいことはなく、「設定」の「インポート方法」で「AACエンコーダ」を選択すればいい。901i/700iシリーズでは少なくともビットレート128Kbpsまではサポートしているので、実用的な音質という意味では64〜128Kbpsの間でビットレートを設定すればいいだろう。音楽CDからの取り込みやiTunesに登録したMP3やWAVファイルの変換作業を行うと、端末側で再生可能なAACファイル(拡張子は.M4A)を作成できる。

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 iTunesでは設定のインポートタブでインポート方法を「AAC」に設定しておく。901i/700iシリーズは、少なくとも128Kbpsまでのビットレートには対応している。また「トラック番号でファイル名を作成する」にチェックを入れておくと、(アルバムの)トラック番号+曲名といったファイル名でAACファイルを作成するので、メモリカードへのコピー後にも曲名の並びを保持しやすくなる

 メモリカードへの保存は、iTunesから直接ドラッグ&ドロップで行えるが、保存するフォルダやファイル名にルールがあるので注意が必要だ。AACファイルは「\SD_VIDEO\PRL<3桁の数字>」というフォルダに、「MOL<3桁の数字>.3GP」という命名ルールのファイルとしてコピーする。「\SD_VIDEO\PRL001\MOL001.3GP」といった具合だ。これでメモリカード上のiモーションとしての再生が可能になる。iTunesからメモリカードにコピー後、ファイル名を連番付きにリネームできるツールなどを使うといいだろう。

 「\SD_VIDEO」フォルダの下に「PRL001」「PRL002」といった形でフォルダを作成すると、アルバム単位のような管理も行える。

 なおシャープ製の「SH901iC」「SH700i」は少々勝手が違う。「\PRIVATE\SHARP\VOICE」フォルダに「VOICE<3桁の数字>.3GP」というファイル名で保存したデータをボイスメモとして再生するのだ。データリンクソフトを利用し、メモリカードの「ライブラリ」-「iモーション音声」にコピーする方法もあるが、先にファイル名を「VOICE<3桁の数字>.3GP」に変更しておく必要があり、iTunesからはドラッグ&ドロップできない。また複数のフォルダを使った分類にも対応していない。

 PCからのデータ転送が容易なのが「F901iC」と「F700i」だ。付属のminiSDユーティリティを利用すると、iTunesから動画としてドラッグ&ドロップするだけで適切なフォルダ、ファイル名でメモリカードにコピーしてくれる。曲名が一覧や再生画面に反映されるのも便利だ(2004年12月の記事参照)

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 これが「F901iC」「F700i」に付属するminiSDユーティリティ。iTunesから直接ドラッグ&ドロップするだけでAACファイルを再生可能な形でminiSDカードに書き込む


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携帯のプレーヤー側でも曲名が表示される

 901i/700iシリーズでは、端末を閉じると再生が停止してしまい、音楽プレーヤーのようには使えないものもある。パナソニックモバイルの「P901i」、NECの「N901iC」は、端末を閉じると再生が停止してしまう。さらにパナソニックモバイルの「P700i」「P901i」、NECの「N700i」「N901iC」は音楽ファイルの連続再生にも対応していない。またN901iCやP901iはメモリカードの対応が256Mバイトまで

となる。

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