W32Kの根底にある“使いやすさ”は、「携帯の中にある機能を、いかに分かりやすく端末の操作体系につなげるか」だという。
「ボディデザインは、どの世代の人が持っていても違和感がない普通の携帯。カメラはメガピクセルで、通信方式はWINであるなど、“最新のものを使いたい”というユーザーの思いも満たしており、機能もさほど削っていない」
機能も見た目も普通の端末に、ワンタッチキーや文字が大きく見やすいダイヤルキーなどをレイアウトすることで、“エルダー層への使いやすさ”を提案した。
「大事なのは、“そのキーが何を示すか”が分かること。昔のダイヤル式の黒電話は、指の形で穴が開いていてその中に数字があり、電話をかける仕草を連想できた。このような分かりやすさが大事。ワンタッチキーも、押すと電話がかかりそうだとか、押してみたくなるとか、そういう心理に持っていけるよう設計している、ボタンの幅は指の幅とちょうど同じくらいで、当たり具合もいい」
W32Kは、じわじわと売れるタイプの端末だと京セラ移動体通信機器事業本部 事業企画課の責任者、五十嵐剛氏。「携帯電話が欲しいと思ったエルダー層がショップに行くとW32Kがある。試してみて使いやすいことが分かり、そこからクチコミで広がる──という広がり方をするのではないか」
店頭チラシは家族をテーマにしたデザインで、“携帯電話を使うことで、家族や友達ともっと活発にコミュニケーションをとれるようになる”ことをアピールしたいと話す。
「これを買うと“家族との絆が深まりそう”とか、“息子ともう少し話せるかな”とか、そういう気持ちをサポートしたい」
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