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» 2005年07月12日 17時46分 UPDATE

ケータイカメラ画質研究ラボ:従来のCMOSより進化、使い勝手に工夫も――902T (1/5)

東芝製ボーダフォン端末「902T」。画質こそCCD搭載機のトップクラスに及ばないが、従来のCMOS端末に比べると進歩が見える。使い勝手も工夫されている。

[荻窪圭,ITmedia]
ms_body_close.jpg

 東芝製のボーダフォン端末がリリースされた。東芝といえば最近ずっとCMOSセンサーを搭載してきたが(関連記事その1その2)、「902T」ではCMOSセンサーとCCDのちょうど中間に当たる、松下電器が開発した「νMaicovicon」を採用。カメラ付ケータイでは、パナソニックの「P901i」系が搭載しているセンサーだ。

 操作性面でも、シンプルでありながらなかなか考えられた使い勝手を持つのが902T。画質面と共に、そのあたりをチェックしよう。

νMaicovicon採用の東芝製端末

 902Tの基本デザインは、最近よくある回転2軸型ディスプレイを搭載したタイプ。「デジカメモード時はディスプレイをひっくり返して、横位置で持ちましょう」というスタイルで、ひっくり返してセットできるディスプレイ+底面に付いているカメラという組み合わせだ。

ms_body_camera.jpg カメラは底面にあり、うまくデザイン処理されていて目立っている。レンズはF4.0でオートフォーカス
ms_body_side.jpg デジカメスタイルで撮影するときは、こんな風にディスプレイをひっくり返す。側面にはシャッターボタンと各種キーがあり、基本操作をこれだけで行える

 面白いのは、ディスプレイを完全に開くとフラットになること。これはカメラ機能にとってはメリットだ。ディスプレイを開いて撮るとき、カメラのレンズ面とディスプレイ面が平行になっていないと、はなはだ使いづらい。フラットに開けば両者が平行になるので、ちゃんと正面から被写体を見て撮影できる。これが実現できている機種は意外に少ない。

 カメラは繰り返しになるが、192万画素のνMaicovicon。CCDの画質と、CMOSセンサーの低消費電力の両立をしたという触れ込みで登場したものだ(2004年2月13日の記事参照)。その画質についてはあとでみてみよう。

ms_body_open.jpg ディスプレイは180度フルに開くことが可能。画面をよく見ると分かるように、撮影は横位置だがメニューは縦方向のまま

 画像サイズは最大1600×1200ピクセル。192万画素は、200万画素端末といって差し支えないだろう。オートフォーカス(AF)機能を装備しており、最短5センチという近距離までピントが合う。

 静止画はモバイルカメラモードとデジカメモードに分かれており、前者はQVGA(240×320ピクセル)サイズ以下で縦位置での撮影、後者はVGA(640×480ピクセル)サイズ以上で横位置の撮影となる。それぞれに画像サイズをセットしておけば、簡単に切り替えが可能だ。

 カメラの起動は側面のシャッターボタンか、メニューから。カメラの起動はデジカメモードの場合約3秒。少し遅く感じる。

「ちょっと便利」な工夫も

 目につくのは、撮影時はできるだけシンプルであろうという設計思想だ。

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