興味ないはずが、なぜかハマった──au携帯でテレビ(後編)(1/2 ページ)

» 2005年07月19日 20時34分 公開
[野田幾子,ITmedia]

 試してみると、案外使えることが分かった“ケータイでテレビ”(前編参照)。後編では、気になる機能をかたっぱしからチェックしてみることにしよう。

「いま、テレビが見たい」──切実な願いを叶えられるか

 “ケータイでテレビ”というからには、「見たいときにいつでもどこでも目当ての番組が見られる」ことを期待するもの。いつ何時、「そのとき」が来るかは分からない。そこで、外出先でありがちなシチュエーションでテレビを視聴できるかどうかを試してみた。

 携帯電話本体とアンテナ2種を3点をセットにした「A5511Tモバイルセット」。すべてを入れられるポーチのようなものがあると便利かも
  • 喫茶店編

 喫茶店編は、都内ホテルの5階にあるラウンジで決行。某誌編集者(K氏・初対面)との打ち合わせ後に、「ここで、私とテレビを見ましょうよ」と、モバイルテレビ鑑賞へ誘ってみた。多少は戸惑ったようだが、アッサリ「いいですよ」と了解を得る。なんとK氏はボーダフォンのテレビケータイユーザーだったのだ。

 「A5511Tモバイルセット」からクリップアンテナを取り出すと、「コレなんですか!? 外部アンテナ? いいですね〜」とK氏。アンテナを伸ばすたびに歓声が上がり、こちらもいい気分だ。

 テレビの視聴場所は窓から3、4メートル離れていたにもかかわらず、テレビアンテナ内蔵のイヤホンをつなぐとハッキリ画面が映った。クリップアンテナを使わなくともテレビを視聴できる場所なら一人で見ていても違和感がなさそうだ。

  • 電車の中編

 都内・山手線/京浜東北線/井の頭線にて決行。イヤホンアンテナを装着して乗車する。

 駅構内にいる間は何が映っているか分からない砂嵐状態。電車が動き出すと、ようやく何をやっているかが認識できるようになり音もクリアになる。スピードによって映り具合が変わるということはあまりないが、駅到着時には再び砂嵐に。同じ駅構内でも、例えば山手線内の渋谷、新宿のような建物の中に電車が停車するところでは砂嵐だが、柱に屋根だけが付いたような造りの駅なら「番組の内容がまだ分かる」といった映りになる。

 場所によって、きれいに映る局とそうでない局の差が出てくるので、「いますぐ、あの番組が見たい」というニーズに対応するのは難しいかもしれない。電車の中では、「見られればラッキー」くらいの気持ちでいるほうが、精神衛生上は良さそうだ。

 電車の中でA5511Tを利用してみた。写真は、比較的映りのいい放送(右)。駅に近づくにつれて画像が荒くなり、構内では内容が分からないほどになる(左)

音声がじゃまする?──聴かせて検索

 auの夏モデルでは、街中で流れる音楽をケータイに聴かせて曲名を調べられる「聴かせて検索」に対応した端末がリリースされている(6月22日の記事参照)。対応する「W31T」「W32SA」「A5511T」のうち、アナログテレビ対応のW32SAとA5511Tは、携帯で視聴中の番組の中で流れる音楽の検索もできるという。

 実は「A5511Tが届いたら速攻やってみよう!!」と楽しみにしていたのが、「聴かせて検索」。「これでCMのバックに流れる曲が分かる!」と、期待大だったのだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年