レビュー
» 2005年07月20日 21時41分 UPDATE

ExcelもPDFも──W31CAのPCドキュメントビューアーを試す

携帯電話を“PC的”に使うためには、Webサイトの閲覧だけでなく添付ファイルの閲覧を含めたメール環境の充実が必要。「W31CA」の可能性を探った。

[斎藤健二,ITmedia]

 間もなく登場のカシオ計算機製WIN端末「W31CA」は、“PC的な機能”が盛りだくさんな端末だ。基本的な機能は前機種の「W21CA」やカラー変更モデル「W21CAII」から大きく変わっていないので、W21CAのレビューを参照してほしい。

 大きく変わったのは次の2点だ。

  • カメラが320万画素に
  • PCドキュメントビューアー搭載(メール添付容量500Kバイトに)

 もともとPCサイトを閲覧できるPCサイトビューアー(Operaブラウザ)搭載端末だということもあり、PC的な環境と非常に親和性が高い。今回はそのあたりを中心に見ていこう。

pcd4.jpg

容量500Kバイト──PCメールを全転送

 PCドキュメントビューアーというのは、英Picsel製のファイル閲覧ソフトを使ったもので、Word、Excel、PowerPoint、PDF、mHTMLなどを携帯画面で表示できる。

pcd1.jpg PCドキュメントビューアーを使って驚くのはスクロールと拡大の速度。ただしファイルオープンには多少時間がかかる

 同様の機能は、例えばシャープのFOMA端末にもあるが、W31CAが違うのはメールに添付されたファイルを閲覧できる点だ。シャープのFOMA端末の場合、miniSD内に閲覧したいファイルを入れる必要があり、メール添付は使えない。

 ちょうどW31CAではメールに添付できるファイル容量が500Kバイトに拡大した。PCメールでも、500Kバイトを超えるサイズのファイルが添付されているのは多くない。筆者のメールソフトから履歴をたどってみると、ここ半年で受け取った添付ファイルは240。うち、500Kバイトを超えていたのは45ファイルに過ぎなかった。

 つまりPC向けの全メールを転送しても、ほとんどの場合は無事に受信できるわけだ。

 その際に少々気になるのが本体のメモリ容量。W31CAの受信メール容量は2.4Mバイトまたは500件だからだ。これでは500Kバイトのメールを5件受信しただけでいっぱいになってしまうのかと不安になる。ただしPC系のドキュメントは、受信すると24Mバイトある「データフォルダ」に保存される。添付ファイルでメールフォルダがいっぱいになって困るといったことはなさそうだ。

 ちなみに、メールで受信した各PCファイルを開くときに注意したい点が1つある。実はPCドキュメントビューアー側にもファイルサイズの制限があり、ファイルによっては一部しか閲覧できない場合があるのだ。KDDIは「一部ファイルではうまく閲覧できない」としており、詳細な条件は不明。編集部でも、300Kバイトでも問題なく開けたり、230Kバイトでもファイル後半が全滅したりといろいろ。少なくとも、メールで受信できたからといってすべてが問題なく閲覧できるわけではないことは覚えておきたい。

pcd3.jpg

連携に難──PCサイトビューアーとも

 PCドキュメントビューアーは非常に魅力的な機能なのだが、操作性の面ではまだ練り込まれていない部分も見える。各機能の連携部分の不満が特に目立つ。

 まずメールを受信した画面で添付ファイルをクリックしても、PCドキュメントビューアーで開くことはできない。実はメールソフトからメインメニューに戻り、PCドキュメントビューアーを起動して、そこから閲覧したいファイルを選択しなくてはならない。

pcd2.jpg メール受信画面からは直接PCファイルを閲覧できない

 miniSDカード経由でファイルを取り込むこともできるのだが、miniSDカード内のファイルを直接閲覧することもできない。手動で本体にコピーする必要があるのだ。

 連携という面では、PCサイトビューアーとの連携も今後に期待したい部分だ。まずPCサイトビューアーでサイトを閲覧中に、PDFやPowerPointファイルを発見してもダウンロードして閲覧することができない。

 またせっかくPCサイトビューアーを積んでいるのに、メールで送られてきたURLをクリックすると、立ち上がるのはEZwebのブラウザだ。PCサイトビューアーで見るには、URLをいったんコピーして、PCサイトビューアーを起動し、貼り付ける必要がある。

インターネットサイトもmHTML形式で閲覧

 最後に閲覧できるファイルの種類について確認しておこう。最初に述べたように、Word、Excel、PowerPoint、PDF、HTML text、mHTMLが閲覧可能。

 使い方として面白いのは、Webページをファイルに保存すれば、やはりPCサイトビューアーで閲覧できることだ。InternetExplorerで「Webアーカイブ、単一のファイル(*.mht)」として保存すればいい。

 少々残念なのは、画像ファイルが閲覧できないこと。Picselのエンジン自体は画像も表示できるのだが、PCドキュメントのフォルダは階層化されていないため、一覧表示時にファイルがあふれてしまうこともあって、画像は対象から外されたようだ。また、LZHやZIPなどの圧縮ファイルが閲覧できないのも残念なところ。ブロードバンド環境が整ってきたとはいえ、未だに圧縮ファイルを使うことも多い。このあたりの対応も望まれるところだ。

pcd5.jpg 大柄なボディや回転2軸ヒンジ構造もW21CAから変わりはない。カメラはAF付き320万画素にアップした。AF動作速度は、非常に高速だったW21CAに比べると遅くなったが、他機種に比べれば速い

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.