光学2倍ズームの3.2M CCDカメラ搭載――「903SH」発表

» 2005年07月28日 15時14分 公開
[ITmedia]

 ボーダフォンは8月中旬以降、有効画素数320万画素CCDカメラを搭載した3G端末「903SH」をリリースすると発表した。液晶画面が180度反転する「Swivel Style」を採用している。

 一言でいうと、903SHはボーダフォン端末の中で最もハイエンド機となる。320万画素光学2倍ズームは国内初。W-CDMAとGSMのデュアルモード端末であり、Bluetoothや赤外線といった外部インタフェースも備える。敢えて挙げれば、小型化のためか外部メモリカードが従来のSDカードからminiSDになったのが気になる程度。

 ボーダフォンは「すべてを満喫できるという贅沢」というキャッチフレーズを使って紹介したが、その名にふさわしいスペックだといえる。

光学2倍ズーム付き320万画素

 カメラは、光学2倍ズーム機能およびオートフォーカス機能に対応した5群6枚レンズを採用。高解像度非球面タイプを含むガラスレンズ5枚を使用することで、中心部はもちろん被写体の周辺部までシャープな描写が可能とうたう。

 また従来のシャープ端末同様、放送用ビデオカメラなどにも利用されている「フレームインタライントランスファ方式」を採用。夜間に車のヘッドライトがカメラに入ったときなどに、画像にしま状の線が入ってしまう“スミア現象”を緩和したという。

320万画素カメラ搭載で厚くなったボディだが、くさび形の形状とすることで厚みをデザインのアクセントに変えた。右側面には操作系が並び、液晶反転時はカメラの操作にも使う。左側面にはminiSDや平型イヤホンジャック端子がある。今回光オーディオケーブルをつなぎ、外部から楽曲を取り込むことにも対応している

 ディスプレイの左右側面に、3Dサラウンド対応ステレオサイドスピーカーを搭載し、ヤマハ音源チップ「MA-7」が搭載する3Dポジショナルオーディオ機能(Sonapticの技術)を使って、3D着メロや立体音響のJavaアプリなども利用できる。基本的にはドコモが901iで提供を開始したものと同様だ。

 液晶は902SHから引き続き、2.4インチの「モバイルASV液晶」を搭載。上下左右160度の広視野角で、自由なアングルでの撮影が可能だ。

 ボーダフォン3Gサービスに対応しており、PC連携コンテンツ「Vodafone live!BB」やテレビ電話「TVコール」、国際ローミングサービスも利用可能。楽曲を1曲丸ごとダウンロードできる「着うたフル」にも対応している。なお、ボーダフォンは8月中旬から着うたフルコンテンツの拡充を図るとしている。

表面はピアノ調の塗装、背面は革をイメージさせるシボ加工した素材を使った
UIの改善が、903SHの大きな特徴の1つ(7月28日の記事参照)。メールや電話帳などの目立つところだけでなく、例えば9分割メニューをダイヤルキーでショートカット操作できたり、ピクト行に時計が表示されるようになったりと細かな部分もブラッシュアップされている。PDCのシャープ端末同様、圏外の場所で作成したメールを圏内になったら自動送信する「自動再送メール」機能も搭載した
製品名 903SH
サイズ 約50×109×29ミリ
重さ 約148グラム
連続通話時間 W-CDMA:約150分 GSM:約240分
連続待受時間 W-CDMA:約300時間 GSM:約290時間
カメラ AF付き320万画素CCD
外部メモリ miniSD(64Mバイト 同梱)
メインディスプレイ 2.4インチ 240×320ピクセル、約26万色モバイルASV
ボディカラー レッド、ブラック、ホワイト

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