ドコモの秋モデルとして登場した端末の中で、型番に見慣れない“D”という文字が付いた端末が登場した。パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P701iD」だ。
“D”が意味するのは“アイデア”“アイデンティティ”“ID”。「個人のアイデンティティや個性を表現する端末ということから型番の最後にDが付いている」と、ドコモは説明している。
こうしたコンセプトをどのように表現するかを検討する中で生まれたのが、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏とドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズのコラボレーションだ。
P701iDを開発するにあたって佐藤氏が考えたのは、「ベーシックな携帯とは何なのだろうか。ニュートラルな携帯というのはいったいどういうものなのだろうか」という点。“ハイスペックだから売れる”という時代ではなくなってきた今、スペック中心ではないアプローチができる時期になったという見方だ。
「そろそろ一度、ここで携帯の原形を考えてみてはどうかという思いでドコモ、パナソニック モバイル、私の三者で議論を重ねて開発を進めたものがP701iD」(佐藤氏のビデオメッセージ)
P701iDの外見はいたってシンプルだが、メールや通話の着信時に面白い仕掛けを用意した。背面のパネルを透過して雨の波紋のようにLEDが光る「ヒカリドロップス」だ。「内側が、外側から受ける単純な形の延長とは異なる。いい意味で裏切るかのような工夫をした」
端末の説明を行ったNTTドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長の夏野剛氏は「非常に収まりがよくてすっきりしたデザインの携帯。さまざまな色の光が出てくるヒカリドロップスが、非常にシンボリックにこの携帯に命を与えている。そんな新しいコンセプトの携帯」とコメントしている。
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