インタビュー
» 2005年10月26日 14時33分 UPDATE

WPC EXPO ウィルコムインタビュー:「新機種投入で各セグメントが埋まってきた」

音声端末4機種に加え、PHSモジュールを使ったデザイン端末、PDA型端末と、一気に端末ラインアップを拡充するウィルコム。WPC EXPO会場で喜久川政樹執行役員に話を聞いた。

[聞き手 斎藤健二,ITmedia]
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ウィルコムの執行役員を務める、経営企画本部長の喜久川政樹氏

ITmedia 久々の新機種投入で、非常に充実した端末ライナップがそろいました(10月26日の記事参照)

 喜久川氏:「W-ZERO3だけでなく、通常スタイルが4機種、SIM STYLEで“TT”と“DD”とラインアップが揃い、幅広いお客様に対して提供できる体制が整ってきました。昔はどちらかとカチッとしたビジネスマンと、マニア層の2極化だったが、現在は層も広がり、年齢も低いほうから高年齢まで多様化してきました」

 「ハイスペックなビジネスマン向け端末(W-ZERO3)から、通常の音声端末、そして人と違ったものを持ちたい、デザイン的に尖った、いわばデザインハイエンド端末(TT)もあります。セグメントは埋まってきた。課題は女性利用者の獲得だろう」

ITmedia 展示ブースが大盛況ですが、狙い通りでしょうか。

 「W-ZERO3は予想以上。こういうタイプの、ノートPCでも携帯電話でもない両方の良さを持った端末のニーズがあったということだと思います」

ITmedia 毎月6万人を超えるペースで加入者を増やしています。9月末では343万人に達しました(10月7日の記事参照)。新機種投入で増加ペースはさらに上がるでしょうか。

 「年度末で400万契約を目標としています。ただし、この数字にW-ZERO3は含まれていません。音声端末の(新規契約)比率も、約半数の現在よりももう少し増えるでしょう」

ITmedia ボーダフォンが特定の1人を対象とした、安価な音声定額オプションサービスを投入します(10月11日の記事参照)。ウィルコムの音声定額への影響をどう見ていますか。

 「一定の影響はあると思うが、コンセプトは明らかに違います。(ウィルコムの音声定額は)特定の人と使うこともOKだし、特定多数の人と使うこともできる。法人であっても、相手の会社もウィルコムならば定額で通話が可能です。法人への販売は導入までに時間がかかるが、現在3カ月遅れくらいで立ち上がってきている」

ITmedia ドコモ(10月19日の記事参照)とKDDI(10月24日の記事参照)がプッシュ・ツー・トーク(PTT)技術を使ったサービスを投入します。音声の定額料金も用意しますが、こちらはどう見ていますか。

 「様子見の状況です。ただし定額制を望むユーザーには、ウィルコムの音声定額がベストマッチ。コミュニケーションを望むユーザーには同時に会話できることが重要です。ウィルコムの取締役に、(PTTサービスで知られる)米NEXTELのCEOを務めたDaniel F. Akersonがいるのですが、彼は『PTTはやはり法人向けだ』と言っています。工事現場や運輸業界で、1対nで、一斉に指示を出すにはPTTはいいツールです」

 「Danielがよく、日本にはどうしてBlackBerryがないんだ? と言うのですが、W-ZERO3はBlackBerry的なことができます。重要なのはメールができることではなく、社内のシステムと同期できること。W-ZERO3ではIntellisyncと組むことでこのニーズに対応していきます」

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