これまでPHSの音声端末は、携帯電話に比べると機能の見劣りが否めなかった。ところが、契約者が順調に増加する中で発表された秋・冬モデルでは、大幅な機能の向上が図られた。全機種がタイと台湾の国際ローミングに対応し、Javaあり、Bluetoothあり、メガピクセルカメラあり、音楽機能ありと、携帯電話にひけを取らない機能を積んできている。
変わったのは機能だけではなく、端末デザインも洗練されたものへと変化。「大人の雰囲気を持った端末群で生まれ変わったウィルコムをアピールしたい」と話す、ウィルコム プロダクト統括部の重松由佳氏にデザインコンセプトとターゲットを聞いた。
データ定額に対応したフルブラウザ、WordやExcelを閲覧できるPicsel Viewer、Bluetooth、Flashプレーヤー、CDリッピングした音楽を聴けるミュージックプレーヤー、メガピクセルカメラ、2.4インチのQVGA液晶──。ハイエンド携帯に迫る多機能さがウリの「WX310K」(9月27日の記事参照)は、「高品質であることをデザインで見せる」ことをコンセプトとした。
「初代フルブラウザ端末の『AH-K3001V』は(2004年4月の記事参照)、側面のラインにデザイン的なアクセントがあったが、WX310Kは正面に特徴を出した。ヘアライン加工したアルミ素材のパネルをカメラ周りに配し、その周辺を取り巻く光沢感のある素材とのコントラストで味を出した」(重松氏)。
PHSとして初めてJavaに対応し、フルブラウザやPCドキュメントビューワー、130万画素カメラ、ICレコーダーを備えるなど、WX310Kにひけを取らない高機能さが特徴の「WX310SA」(9月27日の記事参照)。デザインコンセプトは「大人のカジュアル」だ。
背面は、「ジャケットの下からシャツがのぞくような重ね着感覚」を表現。アクセントの部分はアルミ調の塗装で仕上げている。
ボディは丸みを帯びたデザイン。角を落として手になじみやすい形にしているという。「最近、カップルでウィルコムに加入する方が増えている。ペアで使っていただくのにWX310SAはいいかもしれない」(重松氏)
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