902iシリーズの先陣を切って登場した「D902i」(D902i記事一覧参照)は、一般的なQVGA液晶より80ピクセル縦に長い2.8インチ液晶を搭載したFOMA端末。スライドボディの採用により、大きなメイン液晶が常に表に出ているのが特徴となる。待受設定画面の1機能である「画面のカスタマイズ」を使えば、常に直近の予定を待受画面上に表示できるなど、PDAライクな使い方が可能な端末だ。
そこで注目されるのが、付属CD-ROMに収録される「データリンクソフト」。D902iとPCを接続することで、どんな連携機能が利用可能になるのかをチェックした。
なお、データリンクソフトは三菱電機のWebサイトからも入手可能。対応端末は「D901i」「D901iS」「D701i」「D902i」の4モデルだ。
データリンクソフトをPCにインストールすると、端末とPCとの間でデータのやりとりが可能になる。端末とPCとの接続にはFOMA USBケーブルを利用する。
データリンクソフトは、Microsoft Outlookの連絡先や予定表とD902iとのデータ同期やD902i内にあるデータのバックアップ、PC上で編集した各種情報のD902iへの書き戻し機能などを備える。ほかにもアドレス帳/メール/スケジュール/ブックマーク/テキストメモ/マルチメディアデータのバックアップおよび転送機能も装備。データリンクソフト自体が編集機能を備えているため、Outlookを利用していないユーザーでもPCとD902iとの間でPIM情報を共有できる。
Outlookと同期できるのは、スケジュール帳と電話帳。同期する項目はD902i側の項目とOutlook側の項目を任意に組合せることができ、電話帳ではD902i側のほとんどの項目(携帯固有の着信音設定などは除く)を同期できる。スケジュール帳でもD902i側を基準に見ると同期できない項目は「要約・メモ」と、携帯電話固有の機能である「メンバーリスト」のみ。更新日時やスケジュールの開始日時による同期対象の絞り込みにも対応するので、将来のスケジュールのみの同期も可能だ。
同期処理は、PC/D902i双方の変更を反映させる一般的な同期に加え、D902i側、Outlook側のいずれかを優先して同期させることも可能。D902i側を優先にすれば、D902i側で作成した予定を常にOutlookにバックアップできる。スケジュールをPC中心で管理するなら、常にOutlook側の情報をD902iに書き込む設定にすればいい。
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