Samsung、HSDPA携帯電話をCESで披露

» 2005年12月28日 17時13分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Samsung ElectronicsはInternational Consumer Electronics Show(CES)で、2006年に多数の携帯キャリアが導入予定の高速データダウンロードサービスに対応した同社初の携帯電話を展示する。

 まだプロトタイプのこの携帯電話はVodafone Groupが開発しており、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)に対応しているとSamsungは12月28日に明らかにした。HSDPAを第3世代WCDMAネットワークで利用すると、今よりもずっと高速なデータダウンロードを提供できる。

 Vodafoneは9月に、2006年初めにHSDPA技術のトライアルを開始すると話していた。

 同社のサービスは初め、1.6Mbpsの最高ダウンロード速度を実現する。これに対し現行のWCDMAネットワークの速度は384Kbpsだ。今後のアップグレードで、いずれ速度は7Mbpsになるという。ユーザーにとっては、通常のデータダウンロード速度が約120Kbpsからおよそ425Kbpsになると同社は説明している。

 同社はまた、携帯電話からネットワークへのアップロードを高速化するHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)を2007年か2008年に導入することも検討している。

 Samsungの広報担当ソフィア・キム氏は、HSDPA携帯のワーキングプロトタイプをCESで展示すると語る。

 この端末に関する詳細情報はほとんど明らかになっていないが、Samsungは既にハード開発を完了し、ソフトに取り組んでいるところだとキム氏は言う。この端末は2006年前半にVodafoneに提供されるが、ユーザーへの発売時期はVodafoneのHSDPA商用化計画によって決まる。

 既にHSDPAサービスを立ち上げているキャリアも1社ある。12月に米国など52の地域で開始されたCingular Wirelessの「Broadband Connect」サービスは、HSDPA技術をベースにしている。このサービスは、400Kbps〜700Kbpsのダウンロード速度を実現し、ノートPC用のモデムカードを介して月額60ドルの定額料金で利用できる。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月13日 更新
  1. KDDI高橋社長が語る新戦略 ローソン協業でPonta経済圏をさらに拡大、5Gは“auだけ”の強みを生かす (2024年05月11日)
  2. 異例ずくめのドコモ社長交代 若返りだけでない、前田義晃新社長の手腕に期待すること (2024年05月11日)
  3. 「ドコモ社長交代」や「NTTドコモ・グローバル設立」の背景は? NTTグループ決算説明会で語られたこと (2024年05月10日)
  4. “SIMを挿せない”新iPad向け 日本通信が1GBで209円の「データeSIM」を発表 (2024年05月11日)
  5. 新「iPad Air」実機レポート 先代のiPad Proに近づき、普及価格帯の“ハイエンドiPad”に (2024年05月08日)
  6. 先代からどれだけ値上げ? 新「iPad Air」「iPad Pro」の価格まとめ (2024年05月08日)
  7. 日本でも発売する「Xiaomi 14 Ultra」カメラ実写レビュー 光と影を追いたくなる描写、こんなにも写真が楽しいスマホは久々だ (2024年05月09日)
  8. irumo、Y!mobile、UQ mobileのキャンペーンまとめ【5月12日最新版】 ミドルスマホ高額割引や最大10万ポイント還元など多数 (2024年05月12日)
  9. 「Xperia 1 VI」登場か? ソニーが5月15日午後4時に「Xperiaの新商品」を発表 (2024年05月07日)
  10. IIJmioの大容量プランは「思ったよりも好評」、ドコモ回線品質の苦情は「減っている」と勝社長 (2024年05月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年