発色もディテールも“しゃきっとした感じ”──「W44T」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2006年09月12日 16時35分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
photo 回転2軸液晶により、液晶を反転させてカメラスタイルで撮影できる「W44T」

 この連載で最後にauの東芝端末を取り上げたのは「W41T」(2006年3月23日のカメラレビュー記事参照)だった。その前に試用した「W31T」も含めて、携帯としては最高画素クラスの300万画素CCDを搭載しながら写りはいまいちで、特にマクロモードに難ありという評価となった。

 普通のパンフォーカス系ケータイカメラは、マクロモードにすると内部でレンズが1つ動いて近距離撮影が行えるようになる(逆に遠くにはピントが合わなくなる)。しかし、今までの東芝製端末のカメラはマクロモードといいながらレンズは動かさず、絞りを切り替えて「ピントの合う範囲を広げる」という仕組みを採用していた。それが「難あり」という評価につながっていた。

 今回試用する「W44T」はきちんと「普通のマクロ機能」を搭載した。レンズの脇にマクロ切り替えスイッチも備わっている。これにより、どのくらいカメラ機能が向上したかをチェックしてみよう。


“デジカメスタイル”で撮れる320万画素カメラ

 カメラの解像度はW41Tとほぼ同じ320万画素だが、今回はCCDではなくMOSセンサーを採用する。とうとうメガピクセルカメラも完全にMOSセンサー系が主流になったと思ってよさそうだ。今でもCCDを搭載するのはシャープのハイエンド端末や、富士写真フイルムのハニカムCCD搭載モデルだけのような気がする。以前と比べて、カメラ機能が端末の評判を大きく左右する時代ではなくなってきているということや、ケータイ用のMOSセンサーの性能が上がってきたことが理由だろう。

 W44Tのカメラ機能は非常にオーソドックスだ。QVGA(壁紙)以下のサイズでは縦向きで普通に端末を開いて撮るスタイルで、VGAから3Mモードまでの大きなサイズで撮る場合は横向きで、かつ回転2軸のディスプレイを活用し、それを表にして折りたたむデジカメスタイル(ターンオーバースタイル)で撮る。パンフォーカスなのでシャッターを押すとすぐ撮れるのがよい。

photophoto 壁紙サイズなどの画像撮影時は、縦位置スタイルで
photophoto VGAサイズ以上では液晶を反転させて、横位置で撮れる。本体左側面(横位置時は上)に[シャッター]キーがある

 デジカメスタイル時は上面の5つのボタンでカメラ機能をすべて操作できる。[シャッター]キー以外のキーでメニューの表示や選択の操作が行える。[●]ボタンは、軽く押すとメニューを表示し、長押しすると撮影補助用ライトが点灯する仕組みとなっている。

 VGAサイズ以上に設定した場合はメニューもきちんと横向きになる。端末を開いて縦に持った場合も、VGA以上の設定時にはこのメニューになる。その都度端末を横向きにしたり、ディスプレイをひっくり返すのが面倒と思うユーザーには不評かもしれないが(ターンオーバースタイルにしているか否かでメニューの表示方法を分けてくれれば一番いい)、簡単な操作で素早く全機能にアクセスできるのは便利だ。

 このメニュー項目の中に「ナイトモード」や「QRコードリーダー」がある。さらに鏡像表示機能(自分撮り用)も用意する。最近では、カメラ機能は「シンプル/フルオートできれいに撮れる」というのがトレンドであり、場面に合わせて設定する必要なく、撮りたいときにすぐ撮れるならば、それが一番だ。

photophoto 撮影画像サイズや自分撮り用の鏡像表示、暗い場所で活用できる「ナイトモード」などの設定項目がある

 カメラの起動時間は約2秒。記録時間は3MモードでもSDメモリカードへ約4秒で保存できる。なかなか速くて快適だ。撮りたいときに素早く撮り、さっとしまう使い方もでき、ほどよく快適である。

 ただ、ディスプレイはもうちょっと高いコントラストで見やすければよかったと思う。外で使うとなるとなおさらだ。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月14日 更新
  1. 誤爆で「ワインが20本も届いちゃう」 押せば注文できる“Amazon Dash Button ”とは何だったのか (2026年07月11日)
  2. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  3. スマホをタッチせずに改札もレジも通過 日本で広がる「UWBタッチレス決済」最前線 (2026年07月10日)
  4. スマホは本当に会話を「盗聴」して広告を出しているのか? 専門調査と最新事例から考える (2026年07月13日)
  5. ポケモンGOからNianticのロゴが消える 起動画面に「SCOPELY EXPLORE」、10周年の節目に (2026年07月12日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. その使い方、発火リスクあります──モバイルバッテリーで真夏にやってはいけないこと INFORICHが啓発 (2026年07月13日)
  8. スペックが同じに見えるNothingの「Phone (4a)」と「Phone (4a) Pro」のカメラ 撮り比べて分かった“意外な違い” (2026年07月13日)
  9. 日本のテスラで解禁された対話型AI「Grok」を試してみた 従来のカーナビを圧倒する異次元の利便性 (2026年07月13日)
  10. ヨドバシカメラがまた“百貨店に進出” 池袋の次は“旧名鉄百貨店跡地”に、駅直結一等地 (2026年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー