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» 2006年10月12日 21時38分 UPDATE

写真で解説する「P903iTV」

進化した“2代目”ワンセグ端末は、独自の高画質回路を実装し、2.8インチワイドの大型液晶を採用。視聴可能時間は5時間に延び、外部メモリへの録画も可能となった。

[岩城俊介,ITmedia]

 NTTドコモのワンセグ端末は今まで、2006年3月発売の「P901iTV」のみだった。しかし今回、2006年秋冬モデルとして一挙に3機種も新端末を投入する。

 パナソニック モバイル製の「P903iTV」もその中の1機種。ドコモ向けの元祖ワンセグ端末、P901iTVに続く2代目としてワンセグ機能を中心に大きく進化を遂げた。本体形状は同社が推す“スイッチスタイル”でも視聴できる、P901iTVの回転2軸型を継承。ディスプレイのみを90度傾けて視聴するスイッチスタイルのほか、通常のケータイスタイル、ディスプレイを裏返して折りたたむスタイルなどの方法で視聴できるようになっている。発売は「年明けから順次投入を予定」(NTTドコモ夏野氏)とし、価格は「P901iTVの初登場時価格と同程度で出荷できるようにしたい」(説明員)という。

photophoto パナソニック モバイル製のワンセグ端末「P903iTV」。カラーはシルバー、ブルー、レッドの3色を用意する

 P903iTVは高画質・高感度・長時間をテーマとし、ワンセグ機能に特化した特徴機能を多く盛り込むのが大きな特徴だ。

 1つ目は「高画質」。映像をきれいに鮮やかに表示する松下電器独自の高画質技術「モバイルPEAKSプロセッサー」を搭載し、記憶色補正(人がきれいだと記憶している色に補正する)/デジタルノイズリダクション/環境光補正(周囲の明るさなどに合わせて映像を補正する)などに対応する、携帯としては大型の2.8インチワイドディスプレイ(WQVGA)を採用する。

 2つ目は「高感度」。2006年10月現在で“業界トップクラス”という受信感度を実現するワンセグ受信用アンテナ「合成ダイバーシティ」を実装する。このアンテナは2系統のアンテナ信号を合成することで、P901iTVと比較し、感度を20%向上させる性能を持つという。

 3つ目は「長時間」。P901iTVはワンセグ連続視聴時間で約3時間、本体への録画を約23分行えた。対してP903iTVでは連続視聴時間が約5時間に延び、外部メモリ(microSD)への録画に対応する。iアプリとしてプリインストールする「Gガイド番組表」から録画予約が行え、サポートする2GバイトのmicroSDカード(別売り)に、計算上では最大約640分(10時間40分)録画できる。

photophoto 背面ディスプレイは約0.9インチ/96×25ピクセル表示対応の1色有機ELを採用する(左)。回転2軸機構により90度傾けてワイドフル画面でのワンセグ放送の視聴が可能。左90度から右90度に傾きを切り替えると、それに応じて画面も反転する仕組みを備えるという。この“スイッチスタイル”は、横向きワイドの映像で視聴できることはもちろん、ダイヤルキーでワンタッチ選局も行いやすいなど、操作上でのメリットも多い。なおディスプレイを折りたたんで視聴することも可能。その場合は側面の上下キーなどで順送りで選局するスタイルとなる(右)
photophoto 本体左側面はmicroSDスロットと表示モード切り替えボタン、プッシュトークボタンを実装。カメラがあるヒンジ側がやや厚くなっている(左)。本体右側面は、角形イヤフォン/AVアウト端子、上下チャンネル切り替え/ボリューム調整キー、TV/録画キーを備える。視聴中に録画キーを押すと、番組名なども記録(Gガイド番組表アプリと連携)した録画が即座に行える(右)
photophoto キーレイアウトは、P903iに準じている。テレビ電話キーのみワンセグ起動キーと兼ねている(左)。P903iTVは背面でなく、裏面にオートフォーカスの有効320万画素νMaicoviconカメラを実装。同じ場所にFeliCaリーダーもある(右)
photophoto ディスプレイを普通に開いた携帯スタイル時においてP901iTVの場合、180度以上に反ってしまうなどヒンジの“ゆるさ”にユーザーからの不満があった。P903iTVではこの部分をとくに強化。カチッとする感触とともにぴったり180度で固定するよう工夫するという。
photophoto 本体底面はP903iと同じく、赤外線ポートと充電端子を実装。今回は公開されなかったが、立てられる充電器兼TV視聴スタンドも用意するという(左)。P901iTVのヒンジは、ほかの二つ折りディスプレイ搭載機のように縦90度付近で固定できない。そのため、シャープ製のAQUOSケータイのように机に置いて視聴するのは不向き……と思われていた。P903iTVではそれを克服。ヒンジの回転角度が何度であっても映像を表示できるよう改善した。ヒンジを45度ほど回転させ、写真のように置いて視聴できるようになっている

 カーAVシステムなどへの接続を想定し、ワンセグ映像の外部出力やBluetoothによる音声ワイヤレス出力が行えるAVアウト機能を搭載。RCAケーブルによるAV出力(分岐コネクタが付属する)のようなので、例えば家庭用の大型テレビに出力するには頼りないかもしれないが、7〜8型ワイドクラスのモニターを搭載するカーAVシステム向けとして活用できるなら、かなり便利に使えそうだ。もう1つ、microSDに録画した番組は、同梱するPC用音楽・映像管理ソフト「SD-Jukebox」(の映像管理対応版)を活用することでPCでも再生できるという。

 なお、そのほかの基本機能や音楽機能などはP903iに準じる。Bluetoothによるワイヤレス再生に対応し、最長約70時間の音楽再生(SD-Audioの場合)が行える音楽機能。オートフォーカスの有効320万画素νMaicoviconカメラを実装する。

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