順位 | 端末名 | 概要 |
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1位 | Nokia N93 | カールツァイスレンズの光学3倍ズーム300万画素カメラ、2.4インチ液晶、テレビ出力等、ムービー端末としての機能が強力。W-CDMA/GSM対応 |
2位 | Palm Treo750v | Palm初のWindows Mobile 5.0採用機。スマートフォンとしてのみならず「電話」としての使いやすさが魅力。W-CDMA/GSM対応 |
3位 | LG KG800 | ピアノブラックのボディが美しい。今年の「海外デザインケータイNo.1」と呼べる端末。GSM対応 |
第1位に選んだのは、これまでのNokia製端末と比べると、若干大柄な印象を受ける「Nokia N93」。カールツァイス製300万画素/光学3倍ズームレンズの威力は高く、静止画のみならず、あらゆるシーンで動画を撮りたくなってしまう。ムービースタイルにすれば自動的に撮影モードになるのも便利だ。
VGA/30fpsの動画は、これまでの携帯の動画よりも画質がよい。特に暗闇や細かい部分の描写に優れ、PC上で再生するとその違いは歴然だ。N93本体で再生する際は、ディスプレイを横にしてプレーヤースタイルで閲覧できる。液晶サイズは2.4インチと同社の従来機種よりも大きく、PCからダウンロードした動画なども見やすい。
また、テレビ出力が可能なため、撮影した写真や動画をテレビの大画面で見られるのが面白い。N93の画面そのものも表示できるので、メニュー操作やメールの読み書きなどもテレビの画面を見ながら行える。テレビゲームのようにアプリを楽しめるのはユニークだ。
ボディカラーは黒とシルバーの2種類があり、いずれもボディに金属素材を多用している。重量は180グラムもあるが、メタリックな外観は“重さ”よりも“高級感”が勝っている。無線LANも搭載しているため、自宅やオフィスなどではパケット通信を使わず、無線LANに接続して通信費を節約できるのも便利だ。
Windows Mobile 5.0を採用したスマートフォン「Palm Treo 750v」を第2位に選ぶ。スマートフォンはPDA機能を融合した端末のため、PIMやマルチメディア機能に目が奪われがちだが、Treo 750vは電話としての使い勝手を重視しているのが大きな特徴だ。
OSをPalm OSからWindows Mobile 5.0に変更したものの、メッセージやバックアップソフトなどは、Windows Mobile 5.0標準ではなくPalmのものを搭載している。常時目にする待受画面(Today画面)は、他メーカーのWindows Mobile 5.0端末とは大きく異なっている。
電話番号や電話帳の名前を直接入力可能なウィンドウが用意され、よく電話をかける相手はアドレス帳の写真でアイコン表示が可能だ。スマートフォンといえども、電話としての機能を重視した設計は、Treo 750vがまさしくPalmの製品であることを感じさせてくれる。
第3位に選んだのは、LG電子製の“チョコレートフォン”こと「LG KG800」だ。韓国でのヒットを受けて世界市場にデビューし、上品なデザインと、チョコレートという非常に分かりやすいネーミングで注目を集めた。
機能は有効130万画素カメラ、本体メモリ128Mバイトなど適度なスペック。しかし、KG800の魅力は、外観デザインそのものにある。ピアノブラック調のボディにシルバーのライン、端末表面のタッチセンサーキーは赤いバックライトを備えており、とにかくスタイリッシュだ。カラーバリエーションを徐々に増やしており、この冬にはW-CDMA版も発売予定。2006年の最初から最後まで、話題を提供してくれた端末だ。
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