今回のドコモ販売ランキングは、2008年春商戦向けの新機種がいくつか登場したものの、特別に大きな動きは見られなかった。
首位は前回と変わらず、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P905i」。P905iは2007年11月末の発売以来、一時期の在庫不足が影響したと思われる1月第2週以外、10週中9回、首位を獲得している。
続いて2位に富士通製のユニバーサル端末「らくらくホンIV」(前回3位)、3位にパナソニック モバイル製の「P705i」(前回4位)、4位にNEC製の「N905i」(前回2位)、5位にシャープ製の「SH905i」(前回5位)が入った。
今回は、2月16日に発売されたパナソニック モバイル製の極薄FOMA「P705iμ」が初登場。2日間のみの集計ながら8位に食い込んだ。同時期に発売されたほかの705iシリーズより鋭いスタートダッシュを見せたといえる。なおパナソニック モバイル製端末は、春商戦向けの3モデル(P905i、P705i、P705iμ)の調子がかなりいいようだ。
今回順位を上げた機種は、初登場のP705iμとらくらくホンIV、P705iの3機種。計13機種を用意する「705iシリーズ」が(発売を控える機種もまだあるが)一部機種以外ランキングに登場しない状況にはそれほど変化がない。ただ、「905iシリーズ」が変わらず好調かというと、そうでもない。キャリア総合ランキングでは今回、P905iがauの「W52SH」に首位を奪われるとともに、上位をau端末に占められた。
もう1つ、“商戦期の狭間”に売れる──つまり2008年春商戦でメインターゲットとする「積極的に自分のための新機種を購入する・選ぶ層」向けではない“らくらくホン”シリーズがここ最近、じわじわ順位を上げている。
この現象は、春商戦が「まだ」だからなのか。それとも「もう終わってしまった」からなのか。もちろん新生活用にらくらくホンIVを選ぶユーザーもいるとは思うが、主力の905i、705iシリーズが商戦の最中に本当にトーンダウンしてしまうとなると少し心配だ。盛り上がりは「まだこれから」だと信じ、次回の結果も含めて見守ることにしたい。
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