写真で見る「SH705iII」

» 2008年03月18日 23時14分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモのシャープ製「SH705iII」は、「SH705i」をベースに通話を聞き取りやすくする機能を追加した端末。シニア向けの「らくらくホン」を使うほどではないが、使いやすさや通話の聞き取りやすさを求める層をターゲットしており、初期設定時のフォントサイズやメニューアイコンが大きめに設定されている。

photophoto 「SH705iII」。カラーはPrime BlacとPrime Whiteの2色

 ボディも、ファブリック(布地)テイストでカジュアルさを表現したSH705iとは違い、シンプルで上質感のある落ち着いたデザインを採用。カラーバリエーションもPrime BlacとPrime Whiteというフォーマルな2色を用意するなど、SH705iとは対照的。ドコモの説明員によると、「3メガカメラとワンセグをスリムボディに詰め込んだSH705iを使いたいが、“少しデザインが若々しすぎる”という人にも選んでいただける」とのことで、年齢を問わず落ち着いた雰囲気のスタンダードモデルを望む層にも訴求したいという。

 SH705iIIには従来の通話用マイクに加えて、ディスプレイ側ボディの先端にもマイクが搭載されている。この2つのマイクと、周囲の人の声や雑音を抑えるノイズリダクション機能、声を強調するエンハンス機能、側音低減によるエコーキャンセル機能をあわせた「トリプルくっきりトーク」という機能により、聞き取りやすさの向上を図った。さらに、通話相手の話す声をゆっくりとした速度に変換する機能も設け、聞き逃しにも対応している。

通話相手の声をゆっくりとした速度に

 動画は、時報を使った通話速度を遅く変換するデモ。通話中に[iモード]キーを押すと、相手の声を遅くできる。およそ3秒から4秒分の音声を専用メモリに記録し、声のピッチを遅く、均一にして出力しているという。もう1度[iモード]キーを押せば、元の速度に戻る。

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 SH705iIIとSH705iの違いは、デザインとカラーバリエーション、2つのマイク、トリプルくっきりトークと通話速度の変換機能のみで、それ以外の仕様は、ほぼSH705iと同じだ。

 メインディスプレイに2.8インチワイドQVGA(240×400ピクセル)のモバイルASV液晶を採用し、サブディスプレイには0.8インチ(39×96ピクセル)有機EL 1色を搭載する。ワンセグや3.2MピクセルのAF付きカメラや名刺リーダー、カメラを利用した文字などを拡大表示できる「カメラルーペ」も搭載している。

photophoto SH705iII(Prime White)の背面(左)と裏面(右)。サブディスプレイのフォントサイズも大きめものに設定されているという

photophoto 端末の左側面(左)と右側面(右)。[マルチ]キーや外部メモリスロット、ワンセグ用アンテナなど、側面のレイアウトはSH705iと一緒だ

photophoto 端末の先端部(左)とヒンジ部(右)。先端にある小さな穴が第2のマイク。2つのマイクを使うことで音声とそれ以外の音を振り分け、より聞き取りやすい声を相手に届けることができるという

初期設定時のメールやiモードの文字サイズは24ドット。SH705iの20ドットから一回り大きくした。最大で30ドットまで大きくできるが「初期設定で30ドットにするのは“さすがにやり過ぎ”という意見が出た」ために見送ったという。項目ごとに文字の大きさとをカスタマイズできるため、自分にあったサイズに設定できる

5種類の「きせかえメニュー」をプリセット(左)。初期設定時のデザインは(中央)アイコンが大きく視認性が高い

スタンダードなきせかえメニューも用意する。写真はきせかえメニューの設定時に表示するデモ画面

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