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» 2008年04月07日 22時30分 UPDATE

「EMONSTER」の“ここ”が知りたい(3):GPSはイー・モバイル圏外でも使えるのか――「EMONSTER」

多くの携帯電話はSIMカードを抜くと、一部の機能がロックされてしまう。EMONSTERのSIMカードを抜くと、GPSや無線LANは使えるのだろうか。また、データ通信中に発着信した場合にどうなるのかもチェックした。

[小山安博,ITmedia]
photo OSにWindows Mobile 6 Professionalを採用したHTC製スマートフォン「EMONSTER」(S11HT)

質問:SIMカードを抜いた場合にロックされる機能はあるか

 他キャリアの携帯電話では、SIMカードを抜いた場合に一部の機能が使えなくなるなどの機能制限をかけていることがある。EMONSTERではどのようになっているのだろうか。

 当然、SIMカードを抜くことで、イー・モバイル網を使ったデータ通信と通話関係はまったく利用できなくなるが、それ以外はおおむね機能制限がないようだ。ただし、EMONSTER向けNAVITIMEのように「EMnet」経由でないと使えないサービスは自動的に利用できなくなる。

 また、無線LANを使ってのデータ通信は可能だ。メールも、SMS/MMSなどのEMnetサービスは利用できないが、PCメールであれば無線LAN経由で送受信できる。今後、機種変更をした後でも、iPod touchのように無線LAN専用端末として有効活用することはできそうだ。

質問:パケット通信中に発着信はできるのか

 EMONSTERは高速データ通信が可能な携帯電話であり、大容量データのダウンロードもお手の物。では、データをダウンロードしている最中に着信があったらどうなるだろうか。

 データ通信の最中でも、電話は問題なく着信できる。着信時に一瞬ダウンロードが止まるが、すぐに再開して通話中もバックグラウンドでダウンロードしてくれているようだ。

yo_em11.jpgyo_em12.jpg ファイルをダウンロードしている最中でも問題なく着信できる(左)。通話が終わってみると、ダウンロードは続いていた(右)

 同様に、データダウンロード中に発話キーを押して電話画面に移り、電話をかける場合も特に問題はない。

 また、Windows Media Playerで動画再生中に着信があると、音声がフェードアウトして映像が一時停止。終話後も自動的に映像が再開するということはなかった(再生ボタンを押せば着信があった時点から再生できる)。再生中に発話ボタンを押した場合も、同様に映像が一時停止した。

質問:GPS機能はイー・モバイル圏外でも使えるのか

 EMONSTERはGPSを内蔵しており、アプリを利用することで現在位置の確認やルート検索といった機能を利用できる。

 携帯電話のGPS機能は、例えばauでは現在位置の測位に携帯基地局の情報も使っており、GPS電波が届きにくい場所でも位置情報を補正できる。そのため、屋内にいても測位ができるというメリットがあるが、端末が圏外だとGPSも動作しなくなるというデメリットもある。最近のモデルはGPS単独で動作するスタンドアロンGPSもサポートしているが、携帯基地局の情報を使った方が測位が速いようだ。

 EMONSTERのGPS機能では特に基地局の情報を使っているわけではないようで、圏外やSIMカードを抜いた状態でもGPSを使うことは可能だ。

 都市圏では携帯の電波が届かずにGPS電波が届くという状況は考えにくいが、まだサービスエリアが他キャリアに比べて狭いイー・モバイルなので、地方などでは圏外でもGPSだけは使えるという状況はありそうだ。

 例えば圏外でもモバイルGoogleマップでは現在位置の測定は可能。ただし地図データのダウンロードが必要なので無線LANなどのネット接続環境は必要だ。前述の「TrackMe」のようなGPSロギングツールであれば圏外やSIMカードなしの状況でもGPSログを取得はできる。

 ちなみに、NAVITIMEはEMnet経由でないと利用できないため、圏外では起動はするもののルート検索などのサービスは利用できない(無線LAN経由でも利用できない)。そのため、都内などではNAVITIMEで電車のルートを検索して、地下鉄に乗ってルートを確認しようとしても圏外で確認できないという事態になりそうだ。

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