ドコモ端末の販売ランキングは、2008年夏モデルの登場以来、初の“変化なし”。夏モデルをすべて発売し終え、各機種の順位も定着した傾向が見られる。
首位は前回と変わらず、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P906i」が獲得。連続首位記録を「14」に伸ばした。
続いて2位にNEC製の「N906iμ」、3位にシャープ製の「SH906i」、4位にNEC製の「N706i」、5位にパナソニック モバイル製の「P706iμ」が入った。P906i、N906iμ、SH906iの3機種はキャリア総合ランキングでもTOP3を維持。購買需要が全体的に下がりつつある時期にはあるが、これら3機種の人気はいまだ健在である。
携帯ショップでは9月の敬老の日“小需要”に向け、らくらくホンシリーズを中心とする「簡単」がテーマの端末の売り込みが激しくなってきた。今回7位の「らくらくホンV」を筆頭に、“値下げしました”のPOPが目立つ旧機種の「らくらくホンIVS」や「らくらくホン ベーシックS」などを、いつもより“よい場所”に展示する店舗が多くなった。
最近、シニアユーザーでも「テレビがあるものを」と明確にワンセグ携帯を求めることが多いようで、「らくらくホン プレミアム」や“オトナ向け”の706ieシリーズだけでなく、安価になった旧ハイエンドモデルの「AQUOSケータイ SH905iTV」や「P905iTV」に興味を示すことも多々あるという。「“帰省した息子さん家族が所持するワンセグ携帯で(出先などで)北京オリンピックが観られたので、便利であることを知った”という理由のようです」(販売員)とのこと。
確かに北京とは時差が少ないので、外出時に今回のオリンピック中継をワンセグ携帯で視聴したユーザーも多かったと思われる。携帯はテレビなどの家庭用AV機器と比べるとオリンピック需要はそれほどなかった印象だが、閉幕してから意外な効果が少し出てきているようだ。
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