NTTドコモの「らくらくスマートフォン F-12D」は、見やすさ、使いやすさ、聞きやすさを追求したシニア向けの「らくらくホン」シリーズで初めて4インチのタッチパネルを採用し、Android4.0を採用した富士通製スマートフォン。
ドコモの山田社長は製品発表会で記者からの質問に対し、「シニア層はスマートフォンに興味を持っていて、ドコモショップでも、まずスマートフォンのコーナーに向かう。しかし購入されない方は、スマートフォンは使い方が難しい、料金が高いと思っている。ぜひスマートフォンを使ってほしいという思いから、らくらくスマートフォンを開発した。大画面でWebサイトを見たり、指でスクロールしたりして(直感的な操作を)体感してほしい」と述べ、期待感を表した。発売は7月末から8月の予定。発表会場で展示されていた端末はまだ開発途中のもので、確認できない機能もあった。
ボディは丸みを持たせた優しい印象のデザインで、サイズは64(幅)×130(高さ)×10.9(厚さ)ミリと程よい厚みで手のひらへの収まりが良い。「薄ければいいということはなく、両手での操作を想定して持ちやすい形状にしている」(説明員)という。
本体側面の一部は滑りにくい加工が施されて、しっかり握れるようになっており、ホームキーやボリュームキーは、押し間違わないようサイズや配置、形状にこだわった。背面にはワンタッチブザーが装備され、スイッチをスライドすると大音量のブザーが鳴り、登録した電話番号に自動発信する。
タッチパネルを操作する際、軽くタッチするとアイコンが選択され、ボタンを押すようにやや強めに押しこむと振動してアプリなどが起動する。物理キーを押したような感覚があり、タッチパネルに慣れていない人でも違和感を覚えず、押し間違いにくいようだ。ロック解除画面では左右にフリックして写真を楽しむことができる。ロックを解除すると大きなアイコンで構成されたメニュー画面が表示され、上下スクロールで操作する。なお、このメニュー画面でディスプレイ上部から下に向けてフリックすると、ロック解除画面の写真を表示させることができる。また、このメニュー画面のほかに、らくらくホンと同様の口語調で機能を表したシンプルメニューも用意される。
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