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» 2012年05月25日 20時58分 UPDATE

プライバシーモードも搭載:写真で解説する「ARROWS Z ISW13F」 (1/2)

「ARROWS Z ISW13F」は、クアッドコアプロセッサを搭載した富士通製のau向けハイエンドスマートフォン。処理能力の高さもさることながら、さまざまなセンサーを駆使したユーザー支援機能の数々も特徴的だ。

[平賀洋一,ITmedia]
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 auの2012年夏モデルとしてKDDIが発表した「ARROWS Z ISW13F」は、富士通モバイルコミュニケーションズ製のAndroid 4.0搭載スマートフォン。発売は7月中旬以降を予定している。

 同じ“ARROWS Z”の名を持つ「ARROWS Z ISW11F」(2011年冬モデル)の後継機であり、プロセッサーがデュアルコアからクアッドコアの「NVIDIA Tegra 3」にスペックアップされた。そのボディデザインは、富士通がMobile World Congress 2012に出展したコンセプトモデルとほぼ同じといって良いだろう。なお、ISW13Fでは対応する次世代通信サービスがLTEではなくWiMAXになり、またプロセッサーの駆動周波数が1.4GHzから1.5GHzへわずかにアップしている。ちなみに、LTE対応の兄弟機が、ドコモから発表された「ARROWS X F-10D」だ。

photophoto ボディカラーはグロッシーレッドとクールブラックの2色

photophoto ARROWS ZのISW13F(写真=左)とISW11F(写真=右)

photophoto 左側面に、電源キーとボリュームキーがある(写真=左)。右側面にあるのは、おそらくストラップホール(写真=右)

photophotophoto 端末の上面には、向かって左からワンセグアンテナと3.5ミリのステレオイヤフォンジャック、MicroUSB端子が並ぶ。端子カバーはボディーカラーと同一色で上面を2分割するようなデザイン(写真=左、中央)。底面にはQualcommと型番の刻印がある(写真=右)

 デモ機はまだ開発中とのことで、クアッドコアプロセッサの性能をフルに試すことはできなかった。マルチコア化が進むことで消費電力の増加を心配してしまうが、「処理の負荷に合わせて動かすCPUコアが細かく変わるため、省電力性については(ISW11Fなどの)デュアルコア端末よりも有利。さらに、消費電力をどうすれば抑えられるのかをNVIDIAとも個別に協議を重ねた」(説明員)という。消費電力も抑えられるため「発熱についても心配ない」(説明員)とのことだ。

photophoto 端末上部の正面側(写真=左)。130万画素CMOSのインカメラ、受話用スピーカー、近接センサー、「インテリカラー」用のRGBセンサーが並ぶ。背面側には、赤外線ポート、1310万画素CMOSを採用したアウトカメラ、FeliCaチップ、フォトライト、そしてスマート指紋センサーがある(写真=右)

photophoto 端末下部の正面側(写真=左)。ホームキーなどは物理式だ。背面側(写真=右)には卓上ホルダでの充電用端子や外部スピーカーがある

 スペックを比較するうえでのトピックはプラットフォームがAndroid 4.0になったことと、プロセッサがクアッドコアになったことだが、それ以外の主なスペックをISW13FとISW11Fで比較してみた。

「ARROWS Z」2モデルの主な仕様
機種名 ISW13F ISW11F
OS Android 4.0 Android 2.3
CPU NVIDIA Tegra 3(1.5GHzクアッドコア) OMAP4430(1.2GHzデュアルコア)
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約67×135×10.6ミリ(暫定値) 約64×128×10.1ミリ
重さ 約145グラム 約131グラム
バッテリー容量 1800mAh 1460mAh
メインカメラ 有効約1310万画素CMOS 有効約1310万画素CMOS
インカメラ 有効約130万画素CMOS 有効約130万画素CMOS
内蔵メモリ(ROM) 16Gバイト 8Gバイト
外部メモリ microSDHC(最大32Gバイト) microSDHC(最大32Gバイト)
ディスプレイ 約4.6インチ HD(720×1280ピクセル)TFT液晶 約4.3インチ HD(720×1280ピクセル)TFT液晶
無線LAN IEEE802.11 a/b/g/n IEEE802.11 b/g/n
Bluetooth ver.4.0 ver.2.1+EDR
外部インタフェース Micro USB(MHL対応)、3.5ミリステレオイヤフォンジャック Micro USB、HDMI、3.5ミリステレオイヤフォンジャック
スマート指紋センサー
グローバルパスポート CDMA/GSM/UMTS CDMA/GSM

 ディスプレイが4.6インチに大型化したためか、ボディサイズの幅と高さが3〜7ミリ増している。なお、ディスプレイの解像度はHD(720×1280ピクセル)表示で変更はない。重さも14グラム増えた。ボディの厚さは10ミリ台をキープしており、またフォルムが多角形のため、大きさの割に持ちにくいということはない。

 スマートフォンの要である通信機能も着実に進化した。まず無線LANはIEEE 802.11b/g/nに加えて5GHz帯を使うIEEE 802.11aにも対応した。au Wi-Fiスポットなどでは干渉がおきにくい5GHz帯も使われ初めており、KDDIのこうした方針に沿うものといえるだろう。またBluetoothは省電力性が高いver.4.0になっている。海外ローミングサービスでは、CDMA/GSMに加えて新たにUMTS(W-CDMA)をサポートした。

 ストレージは8Gバイトから16Gバイトに倍増。利用できる外部メモリは最大32GバイトまでのmicroSDHCでこの点の変更は無い。外部機器との連携については、HDMI端子が省略された。ただし、MicroUSB端子が「HML」インタフェースに対応しており、別売りのHDMI変換アダプタやHDMIケーブルを使うことで薄型テレビや外部ディスプレイにHD映像を出力できる。USB接続はISW11Fから引き続きマスストレージクラスに対応しており、専用ケーブルでUSBメモリやデジカメと直接接続してデータのやりとりが行える。

photo バッテリーは1800mAh。microSDやMicroSIMはバッテリーを取り外して装着する方式

 バッテリー容量は1800mAhに増加。連続待受時間はまだ確定していないため、ISW11Fとは比べられなかった。なお、ISW13Fに付属の電源アダプターは急速充電にも対応しており、充電時間の短縮を図っている。

 触っていてちょっと気になったのが、伸縮式ワンセグアンテナの可動範囲。アンテナの付け根がやや奥まった場所にあり、自由に動かせる領域がちょっと狭い。端末の側面にぴったりと沿わせることはできないようだ。

yo_isw13f16.jpgyo_isw13f16_2.jpg ワンセグアンテナを伸ばしたところ

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