2012年夏に日本で発売、海外展開も視野に――富士通がTegra 3搭載の新型ARROWSを披露:Mobile World Congress 2012

» 2012年02月28日 06時18分 公開
[田中聡,ITmedia]

 MWCの富士通ブースでは、クアッドコアCPU搭載のアプリケーションプロセッサ「Tegra 3」を採用した新型スマートフォンの試作機が展示されていた。製品名はまだ決まっていないが、「ARROWSブランドで展開する」(説明員)とのこと。

photophotophoto 富士通ARROWSブランドの新モデル。OSはAndroid 4.0を搭載する
photo 「Ultra Hi-Spec」である点をアピールしている

 「Ultra Hi-Spec」というコンセプト名が示すとおり、高いスペックが目を引く。1.4GHz駆動のクアッドコアと12コア内蔵のGPUに加え、4.6インチのHD液晶、防水・防塵性能、13.1メガピクセルカメラも備えるほか、LTE通信にも対応する。2012年夏に日本での発売を予定している。発売元の通信事業者は明かされていないが、LTE対応のARROWSブランドと考えると、NTTドコモが最有力候補だ。海外展開については「具体的なことは決まっていないが、MWCでの展示で富士通の製品を海外の通信事業者に知ってもらいたい。すでに交渉を始めている事業者もある」とのこと。そう遠くない未来にARROWSの海外デビューも見られそうだ。

 現在発売中のフラグシップモデル「ARROWS X LTE F-05D」や「ARROWS Z ISW11F」でも高いスペックを追求しているが、新モデルの新たな特長はTegra 3。Tegra 3はクアッドコアに加え、第5のコアとして消費電力の比較的少ない「コンパニオンコア」を備えている。クアッドコアは負荷の大きなアプリを動作させるときに使い、コンパニオンコアは電話やメールなどそれほど負荷のかからないアプリ用に使うため、省電力化に貢献する。また、JavaScriptやFlashなどのベンチマークテストで、他のプロセッサーよりもTegra 3の方が高い数値を残しているという。Tegra 3の処理に最適化された、家庭用ゲーム機並みにグラフィック性能が優れたゲームも提供する予定だ。

photophoto Tegra 3と他のプロセッサーのベンチマークテスト結果(写真=左)。リアルな描写が可能なゲームも遊べる(写真=右)

 最先端の機能を詰め込んだモデルでありながら、ボディが軽くて持ちやすいのも印象的だった。キャリアロゴなどが明記されていないのでデザインは仮の状態だが、サイズや重さなどハードの部分はほぼ完成しているという。

 OSはAndroid 4.0を搭載し、ホーム画面をはじめとするUI(ユーザーインタフェース)も4.0のものを内蔵している。展示機では4.0標準のUIが乗っているのみだったが、「製品版では(NX!comfort UIなど)富士通独自のUIを採用する予定」(説明員)。「REGZA Phone T-01D」でもおなじみの指紋センサーを本体裏側に搭載しており、新製品ではセンサーに指をなぞるだけでスリープ状態からの復帰が可能になる(T-01Dではパスワード入力の代わりに使えるのみ)。タッチパネルについては「これからチューニングをするところ」なので製品版の登場を待ちたい。

photophoto Android 4.0対応だが、キーは従来と同じくMENU/ホーム/戻るを用意(写真=左)。充電可能な卓上ホルダも用意(写真=右)
photophotophoto イヤフォンジャックとMicro USB端子はカバー付き(写真=左)。電源キーと音量調節キー(写真=中)。カメラの下にある指紋センサーをなぞるとスリープ状態から復帰できる(写真=右)
photophotophoto OSバージョンは「Android 4.0.3」(写真=左)。プリインストールされているアプリ(写真=中)。展示機の内蔵ストレージ(写真=右)
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photophoto ARROWS X LTEを「LTE Flagship」、ARROWS Zを「WiMAX Flagship」、REGZA Phone(T-01D)を「3G Flagship」として展示
photophoto 世界最薄の防水スマートフォン「ARROWS μ/ES」や防水タブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」も披露

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