「ARROWSに最先端の技術を結集」――富士通東芝、au冬モデルで“美しさ、速さ、薄さ”を訴求全部入り「ARROWS Z」発売間近

» 2011年12月05日 17時19分 公開
[田中聡,ITmedia]

 富士通東芝モバイルコミュニケーションズが12月5日、2011年冬モデルとして発表したau向け商品の説明会を開催した。

 富士通東芝製のau新機種は、WiMAX搭載の防水スマートフォン「ARROWS Z ISW11F」、同日に発表された厚さ6.7ミリのスリムな防水スマートフォン「ARROWS ES IS12F」、13メガピクセルカメラを搭載した防水ケータイ「F001」の3機種をラインアップしている。発売はARROWS Zが12月中旬、ARROWS ESが2012年1月上旬以降の予定。F001は11月9日から販売されている。

photophotophoto 左から「ARROWS Z ISW11F」「ARROWS ES IS12F」「F001」
photophoto 富士通東芝モバイルコミュニケーションズの大谷信雄氏(写真=左)とKDDIの牧俊夫氏(写真=右)

 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ 代表取締役社長の大谷信雄氏は、今回の3機種、そしてau冬モデルの中でもフラグシップ機として注目されているARROWS Zについて言及。「富士通と東芝の技術が本格的に融合して誕生した、au初のARROWSモデル。日本の技術とGoogleの技術を凝縮させ、WiMAXだけでなく、薄型、防水、デュアルコア、有機EL、大型画面、13Mカメラ、ワンセグ、おサイフケータイ、FMトランスミッターなどのキーワードがぎっしり詰まっている。現在のスマートフォンの最先端の技術を結集させた」とアピールした。

 一方、au端末を販売するKDDIにとって、今回の富士通東芝の新機種はどんな戦略で販売していくのだろうか。KDDI 執行役員 商品統括本部長の牧俊夫氏は、「1年前から、ワクワク感を持ったスマートフォンを出していこうと努力してきたが、この1年間で変化したことが3つある」と話す。1つが通信量の増加だ。「スマートフォンではもっと映像を見てほしい、もっと写真を撮ってほしい、もっとコミュニケーションを豊かにするためにSNSや電話を使ってほしい。市場が変化し、たくさんの“もっと”を実現したいが、フィーチャーフォンからスマートフォンに替えると、データ量が軽く10倍以上に増える。快適に使ってもらうためにネットワークの品質を向上させ、Wi-FiやWiMAXへオフロードさせる必要がある」と話し、増え続ける通信量に柔軟に対応していく姿勢を強調した。

 2つ目が売場の変化。「昔はキャリアごとだったが、一部の量販店ではメーカーやブランドごとに(携帯電話を)販売している。これは我々にとっても非常に重要な変化。どれだけキャリアのサービスを目立たせ、メーカーと協力して商品を一体化できるか」が重要になると牧氏はみる。3つ目がUI(ユーザーインタフェース)だ。「優れたUI、ユーザー体験が求められている。富士通の技術を取り入れ、人間に優しく快適に使ってもらえる商品を出していきたい」とした。

photo 富士通東芝モバイルコミュニケーションズの木原茂氏

 2010年10月1日に富士通と東芝が統合して「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ」が誕生してから、1年2カ月が経過した。統合により、開発基盤と生産効率を向上させ、マルチキャリア展開を図っていく。富士通東芝モバイルコミュニケーションズ 取締役副社長の木原茂氏は「東芝で培ってきたモバイル技術を加え、付加価値・総合サービスの核として展開していく」と話す。スマートフォンの開発においては薄型、高性能CPU、高速通信などの基本性能を徹底追求し、その上で大画面やサクサク動作など富士通独自の技術や機種ごとの特長を加えていく。今回のau冬モデルの特長は「美しさ、速さ、薄さ」だという。

 ARROWS ZやARROWS ESの製品名からも分かるとおり、富士通のスマートフォンブランド「ARROWS」は、au向けモデルでも展開される。ARROWSの意味は「常にリードし続けるスピード感と先進感、将来のスマートフォンのあるべき姿を指し示すもの」と木原氏は説明する。ARROWSのイメージキャラクターにはEXILE、auのスマートフォンでは「REGZA Phone IS04」「REGZA Phone IS11T」「Windows Phone IS12T」から引き続き三浦春馬を起用するという豪華な布陣で広告展開していく。

photophotophoto 今回発表した新機種は、富士通と東芝の統合によるシナジー効果が形になったもの(写真=左、中)。携帯電話の開発におけるコンセプト(写真=右)
photophotophoto スマートフォン開発の考え方は3段階から成っている(写真=左)。ARROWSでスピード感と先進性を訴求する(写真=中)。ARROWS ZとARROWS ESのプロモーションには三浦春馬を起用(写真=右)
photophotophoto ARROWS ZとARROWS ESを購入した先着各1万人(合計2万人)に、EXILEとコラボしたケースをプレゼントするキャンペーンも実施する

 今回投入する3機種の中でもスペックの高さが際立っているのがARROWS Zだ。富士通東芝が新製品に用いている“5秒アピール”では、「速さと美しさを極めた! WiMAX搭載ハイスペック防水スマートフォン」というフレーズが使われている。訴求ポイントは、WiMAX・1.2GHzデュアルコア・サクサクタッチパネルの「トリプル瞬速」、1677万色のフルカラーHDディスプレイ、基本機能を完備していること――の3つ。「まさに全部入りだ」と木原氏は胸を張る。スマートフォンの中では多い4色のカラーバリエーションも目を引く。木原氏によると、事前調査では男性にはStream Blue、女性にはLive Pinkが人気があったようで、Stream Blueがプロモーションカラーとなる予定だ。

photophoto 3モデルの主な特徴(写真=左)。ARROWS Zの訴求ポイントは3つ(写真=右)
photophoto トリプル瞬速とディスプレイについて。ディスプレイでは明るさと暗さを補正する質感リアライザー、超解像度技術、輪郭をくっきりさせるノイズリダクションを用いている
photophoto 触覚、聴覚、視覚、トータルライフサポートに関する技術も多用している
photophoto 日本向けの機能やサービスにもきっちり対応している(写真=左)。ボディカラーは4色展開(写真=右)

 ARROWS ESでは厚さ6.7ミリ、重さ105グラムという薄型軽量ボディを取り入れながら、防水、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信など日本仕様をフル装備している。ディスプレイに「Corning Gorilla Glass」、ボディ裏面に「ウルトラタフガード塗装」を採用するなど、耐久性も兼ね備えている。コントラストや応答速度が約100倍、視野角が広いNEW AMOLED(有機EL)も採用した。卓上ホルダを同梱しているのもうれしい。木原氏は「クリスマスカードに忍ばせてARROWS ESをプレゼントするのもいいのでは」と話していた。

photophoto ARROWS ESでは薄さと丈夫さを両立させた
photophotophoto 有機ELに最適化した高画質化技術も採用(写真=左)。ARROWS Zと同様、日本向け機能やサービスを充実させた(写真=中)。7色を用意したフィーチャーフォン「F001」(写真=右)

 ARROWS Zの操作デモではホーム画面やブラウザを試し、機敏に動くことをアピールしていた(タッチ&トライで試した動画を後ほど掲載する予定)。日本語入力システムにはATOKにカスタマイズを加えた「NX!input」を用意し、かな/英字/絵文字などが文字種を切り替えずに手書き入力できることが説明された。


photophotophoto ARROWS ZでGoogle マップのストリートビューを拡大表示。看板の文字もくっきり表示される(写真=左)。TSUTAYA TVからダウンロードした動画を、HDMI接続でテレビに出力するデモも実施(写真=中、右)

 発表会にはARROWS ZのCMに出演する三浦春馬さんも登場。「ARROWS Z は非常にスムーズで操作をしていて気持ちいい。ストレスが全くない。風呂場でケータイで音楽を聴くことが多々あるので、お風呂の時間帯でも音楽を楽しめるのは外せないですね」と話し、動作の速さと防水性能を気に入ったようだ。

photophoto ARROWS ZのCM撮影は「海外っぽい現場だった」という三浦春馬さん。「スタッフに何人か英語を話す人がいました。そういう(英語が飛び交う)現場に立つことがここ最近なかったので、緊張感がありました」と撮影の感想を話していた
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