富士通製の「ARROWS X LTE F-05D」は、NTTドコモの次世代高速通信サービス「Xi」に対応したスマートフォン。ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイ、防水(IPX5/IPX8)など日本向けの機能やサービスはもちろん、デュアルコアCPUや4.3インチHD液晶を搭載するなどハードウェア性能も高い。ドコモによると、商品名の「X」は、シリーズ名にもなっている「NEXT」や「Xi」のXが由来するという。ボディカラーも、Xiのレッドカラーを想起させるMagentaが採用されている。OSはAndroid 2.3.5。
本体サイズは約64(幅)×129(高さ)×9.8(厚さ)、重さは約129グラムで、ハイエンドな防水スマートフォンではあるが、ずっしりした重量感はない。同じくARROWSブランドを冠するauのハイエンド機「ARROWS Z ISW11F」のサイズ/重さは約64(幅)×128(高さ)×10(厚さ)/約131グラム(いずれも暫定値)で、F-05Dとほぼ同等。
画面下にはMENU/ホーム/戻るキーを搭載。このキーレイアウトはISW11Fというよりは「REGZA Phone T-01D」に近い。端子類はISW11Fと同じく上端部に集中しており、Micro USBとMicro HDMIに1つのカバー、イヤフォンジャックにもう1つのカバーが付いている。HDMI出力はミラーリングが可能で、端末で表示している画面がテレビなどにもそのまま出力されるので、写真や動画はもちろん、ゲームやブラウザなどもテレビで見られる。専用アプリでHDMI出力を手動でオンにする必要はなく、ケーブルを接続すると画面が自動で出力される。
バッテリー容量は1400mAhで、高速のXiや高精細なHD液晶を搭載していることを考えると(数値上は)やや不安を覚える。F-05Dを立てて充電ができる卓上ホルダと、卓上ホルダ用のACアダプターが同梱される。
F-05DはXi対応だが、LTEで通信をするのはデータ通信のみで、音声通話はドコモの3G網を使う。Xi圏内に入るとピクトアイコンの「3G」が「LTE」に変化し、LTE通信に自動で切り替わる。ユーザーが手動で3GとLTEを切り替えたり、LTEのみをオフにするといったことはできない(無線LAN接続時は無線LANが優先される)。現在地がXi対応エリアかどうかを調べるツールは現在は用意されていないが、「Xiエリアに入るとすぐにLTEアイコンに切り替わる」(説明員)とのこと。会場で試したF-05DはLTE通信が安定しておらず、3GとLTEの表示が頻繁に切り替わっていた。
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