“普通のスマホ”とどう違うのか――「らくらくスマートフォン」の使い勝手を試す(後編)(1/2 ページ)

» 2012年09月13日 15時56分 公開
[房野麻子,ITmedia]
photo らくらくスマートフォン F-12D

 シニア向け携帯電話として根強い人気のNTTドコモ「らくらくホン」シリーズ。当然ながらこれまではフィーチャーフォンのみのラインアップだったが、スマートフォンの普及に合わせて、初のAndroid搭載モデルの「らくらくスマートフォン F-12D」(富士通製)が発売された。

 スマホらしく操作はタッチパネルで行うが、ケータイの操作に慣れたユーザーに配慮して、ボタンのようにしっかり押し込んで操作する「らくらくタッチパネル」を採用。またGoogleのサービスやアプリをなるべく意識させず、ドコモが用意したコンテンツとアプリで利用が完結するようなサービスも特徴的だ。

 レビューの後編である今回は、文字入力やカメラ機能、UIのカスタマイズ機能の使い勝手を確認しよう。

シンプルな画面で基本操作を重視

 文字入力は、キーを連打するトグル入力と手書き入力、音声入力が可能だ。文字入力時のフリック入力には対応しない。画面に表示されるキーは最小限で、手書き入力の利用や、絵文字などの文字種の切り替えは「機能」キーからメニューを呼び出して設定する。

 音声入力ボタンから音声による入力は認識精度は高い。ボタンを押すのに結構疲れるので、家の中で試用しているときは音声入力を利用する機会が多くなった。手書き入力は文字の認識精度は高いが、一文字入力すると、その都度、矢印をタッチして次の文字を書くためのエリアを表示させないとならない。続けて書き続けることができず、一般的な手書き入力に慣れていると少し書きにくいと感じる。

photophoto テンキー入力はトグル入力のみ(写真=左)。絵文字や英数字などの文字種切り替えは「機能」キーから行う(写真=右)

photophoto テンキー内の「音声入力」キーから音声入力も可能(写真=左)。手書き入力は1文字書くごとに、矢印で入力エリアを動かしながら入力する(写真=右)

 メール作成画面では入力エリアに「ここを押して入力」とはっきり指示されているので、タッチする場所で迷わないのが好印象。デコメの利用など、さまざまな機能はメニューから呼び出すことになっており、フィーチャーフォンでメールを利用していたなら、こちらでも迷わず操作できるだろう。作成中にホームボタンを押すと、メールを保存するかどうかのダイアログが表示されるのも親切だ。

photophoto 入力エリアが分かりやすいメール作成画面(写真=左)。テキストを入力後、一発でデコメールに変換してくれる「かんたんデコメ」も利用できる(写真=右)

 カメラはメニューのタッチ操作で起動できるだけでなく、ホーム画面で本体側面のカメラボタンを長押しすることでも起動する。撮影は、(ディスプレイ上の)カメラボタンを軽くタッチするだけでシャッターが切れる。ただ、画像の保存など、他の操作は通常通りしっかり押しこむ必要がある。

 手振れを防ぐために軽いタッチで撮影できるのは確かにもっともなことなのだが、画像の保存の際にどうしても押し込みを忘れてしまうことが多かった。撮影時は本体側面のボタンでシャッターを切る方が混乱しなくていいかもしれない。

 ファインダー上のメニューは最小限だ。撮影した画像はファインダー上にサムネイル表示されるようなこともなく、メニューを呼び出して確認する。撮った後に「送る」ボタンでかんたんにメール添付ができるのは便利だ。

photophoto カメラのファインダー画面。操作メニューは最低限で、簡単に写真が撮れる(写真=左)。本体の向きに合わせて「メニュー」や「終了」の文字の向きも一致していると、より分かりやすかった。撮影した写真はメニューからアルバムアプリを呼び出して確認できる(写真=右)

 フィーチャーフォンのiメニューに相当するのが、ドコモのスマホ向けメニューの「dメニュー」。らくらくスマートフォン向けには、文字を大きくするなど分かりやすくカスタマイズされたdメニューが表示される。ここから、サポートなどドコモのさまざまなサービスにアクセスできる。

 一方、Webブラウザを使うには「インターネット」をタッチする。とはいえ、初期状態ではホームページにdメニューが設定されている。この点はほかのドコモスマートフォンと一緒だろう。検索ボタンをタッチするとdメニューの検索サイトが表示されるので、購入時そのままだとdメニューとインターネットの違いがない。実際に使う際に問題があるわけではないが、インターネットではPC用サイトをホームページに設定するなど、違いを出してもよかったのではないだろうか。

 操作自体は戻る/進む、検索ボタンも分かりやすく、直接タッチして操作できるので、(フィーチャーフォンの)らくらくホンよりずっと使いやすいと感じた。

photophotophoto らくらくスマートフォン向けにカスタマイズされたdメニューを用意。文字が大きく、シンプルな内容で分かりやすい(写真=左、中央)。シニアからの要望が多いメニューを揃えている(写真=右)
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