2画面スマートフォンの作業効率を再評価する「MEDIAS W」をもっと使うもっと遊ぶ(1/2 ページ)

» 2013年07月10日 10時13分 公開
[林.佑樹,ITmedia]

2画面スマホMEDIAS Wはビジネスマンのナイスな同僚

 NTTドコモの2013年春モデルとして登場し、4月から出荷を始めたMEDAS W N-05Eは、“2枚”のディスプレイを搭載する独特な外観で多くのユーザーが注目した。現在スマートフォンで主流の「板のような」見た目ではないため、「これ、なんかヘン」とイロモノ的に評価してしまったユーザーも少なくないようだが、7インチ未満のディスプレイを搭載するスマートフォンの中では、“飛びぬけて”マルチタスク作業がしやすい。すでに、2013年夏モデルが登場したこともあって、MEDIAS Wは“気軽に”入手できる価格になりつつある。

 というわけで、見た目はすっごい変態だけど、とっても使えるMEDIAS Wの実力を“正しい”視線でもう一度チェックしてみよう。

なにはさておき、がばっと開く2画面だ

 MEDIAS Wには、“閉じた状態”のシングルモード、“ガバッと開いた”ダブルディスプレイモードがある。シングルモードではディスプレイサイズが4.3インチのスリムなスマートフォンだが、2画面にすると、4.3インチのディスプレイをもう1枚追加することで、5.6インチのスマートフォンに“変形”する。

 シングルモードの使い勝手は、いわゆる従来のスマートフォンと変わりない。では、ダブルディスプレイモードの使い勝手はどうだろうか。開いた2つのディスプレイを1つの画面として扱い、ホームスクリーンやアプリを表示するフルスクリーンモード、マルチタスク用アプリ「Utility App」を使ってそれぞれを1つの画面として使うダブルディスプレイモードがある。

 なお、ディスプレイはクラムシェルスタイルのように、内から外に開くのではなく、その逆の動きになる。これには理由があり、本のようにした場合、ヒンジユニットの関係で“ノド”の幅が長くなってしまい、フルスクリーンモードで使い勝手が悪くなってしまうからだ。

クラムシェルのノートPCとは逆向きの“山折り”ボディを開くと2枚のディスプレイが利用できるMEDIAS W N-05Eは、そのユニークな形態に目を奪われがちだが、その使い勝手は、もう少し評価されてもいいと思わなくもない、という言い回しがよく似合うスマートフォンだ

 「Utility App」にはブラウザ、メモ一覧、ギャラリーを用意している。例えば、左画面でマップを開きつつ、右画面ではブラウザを使うといった操作が行える。ユーザーは「Utility App」にアプリを追加できないが、ブラウザでWebサービスやクラウドサービスを利用しつつ、左画面でAndroidアプリを併用するといったビジネス利用にも耐える環境を作り出せる。

左画面でアプリやブラウザーなどを立ち上げて、右画面では「Utility App」のブラウザーやメモを活用するのが、ダブルディスプレイモードにおけるMEDIAS Wの基本だ(写真=左)。設定画面の一部項目は、ダブルディスプレイモードに対応している。左画面で項目を選ぶと、右画面に詳細項目を表示する(写真=右)

フルスクリーンモード。写真は横画面のものだが、縦画面の場合、ディスプレーとディスプレーの間が気になるため(写真=左)、横画面で使いたい(写真=右)

ダブルモード。上下で別のコンテンツをチェックできる。こちらは縦画面(写真=左)でも横画面(写真=中央)でも使い勝手はよろしい。そして、普通のスマートフォンと同じように使えるシングルモード(写真=右)

 またデフォルトの状態では、横から見たときに三角形になる状態で動画を再生すると、両画面に同じソースを表示する「W動画モード」を用意している。1台の端末で同じ動画コンテンツを同時に視聴できることを訴求する“リア充”機能だが、打ち合わせの場でプレゼンテーション動画を見てもらうときに便利でもあったりする。加えて、この自立可能な形状は、オフィスでサブモニタ賭して使うときも重宝する。メールのチェックやちょっとした資料、天気予報、スケジュールの表示など、スタンド不要ですぐに自立でき、さらに、オフィスになじむスタイルもビジネス利用としては意外と役に立ったりする。

山折りのまま本体を立てれば、サブディスプレイとしても利用可能だ。ストリーム動画の再生やプッシュサービスの情報表示としてビジネスの現場でも重宝する

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