MeeGoベースの新OS搭載スマートフォン「Jolla」登場 Androidアプリも利用可能

» 2013年11月28日 10時35分 公開
[ITmedia]

 フィンランドの新興スマートフォン企業Jolla(ヨーラと発音する。フィンランド語で小型帆船の意)は11月27日(現地時間)、MeeGoベースのオープンソースOS「Sailfish」を搭載するスマートフォン「Jolla」を発表し、フィンランドで同日発売した。

 4.5インチディスプレイでプロセッサは1.4GHzデュアルコアのQualcommと、スペックはミッドレンジで価格は399ユーロ(約5万5000円)。

 jolla 1
 jolla 2 デスクトップに並ぶアプリの中で、InstagramやSpotifyはAndroidアプリ

 SailfishはLinuxベースのオープンソースのモバイル機器向けOS「MeeGo」をベースにしている。MeeGoは米IntelとフィンランドNokiaが共同で開発していたが、両社ともに2011年に撤退した。

 Jollaの最大の特徴は、専用アプリの他に米GoogleのAndroid向けに開発されたアプリをそのまま利用できることだ。JollaのユーザーはYandex.Storeから、FacebookやSkypeなどの人気アプリを含む8万5000本以上のアプリをダウンロードできる。これはユーザー獲得で大きな強みになるだろう。また、Nokiaの地図サービスHEREも搭載する。

 北欧らしい洗練されたデザインで、背面カバーは着せ替えられるようになっている(複数のカバーが付属するのか、オプションで購入するのかは不明)。

 jolla 3
 jolla 4
「Jolla」の主な仕様
機種名 Jolla
OS Sailfish OS beta
ディスプレイ 4.5インチ qHD(960×540、245ppi)
CPU Qualcomm Snapdragon(1.4GHzデュアルコア)
RAM 1Gバイト
ストレージ 16Gバイト
外部メモリ microSD
メインカメラ 800万画素
インカメラ 200万画素
サイズ 131×68×9.9ミリ
重さ 141グラム
バッテリー容量 2100mAh(脱着可能)
ネットワーク GSM/LTE

 Jolla(企業としての)はMeeGo端末「N9」の開発に携わった中心的なメンバーが中心となって2011年秋に立ち上げた。元Nokia幹部のマーク・ディロン氏がソフトウェア部門を統括し、NokiaのMeeGo統括者だったステファーノ・モスコーニ氏がCTO(最高技術責任者)を務める。


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