AndroidならChrome以外のブラウザも使ってみよう!脱初心者!スマホの使いこなし講座 第4回(1/2 ページ)

» 2015年02月24日 16時07分 公開
[杉本純,ITmedia]

 前回の記事ではAndroid向けのブラウザアプリ「Chrome」の使いこなしTipsをご紹介しましたが、個性的なブラウザを楽しめるのもAndroidならでは。今回はChrome以外のAndroid用Webブラウザをご紹介します。

ブラウザ界もう一方の雄「Firefox」

photo 「Firefox」

 「自宅PCのメインブラウザが『Firefox』なので、スマホでもFirefox」という方も多いのでは。ブックマーク(お気に入り)や履歴、パスワードを自分が使うほかのデバイスと同期できる「Firefox Sync」機能は大変便利ですよね。ですが、普段Firefoxを使用していない方でも、スマホ版Firefoxを選択するメリットはあります。その1つが拡張機能です。

photo 拡張機能でより便利に!

 デスクトップ版ほどの種類はありませんが、パスワードマネージャー(LastPassなど)や翻訳機能、タブ管理など、細かな使い勝手を向上するための拡張機能が、多数用意されています。

 また、スマートフォンを誰かに貸すときに便利なのが「ゲストセッション」機能。右上のオプションボタンから「ツール」→「新規ゲストセッション」で有効にすると、あたかもインストール直後のような、履歴も何もないまっさらな状態で再起動されます。

photo ゲストセッションのデータは終了時完全に削除されます

 ゲストセッションを終了すると再び再起動し、以前の状態に復元され、ゲストセッションの履歴などは完全に削除されます。貸すほうも、借りる方も、安心してブラウザを使うことができる機能です。

タブを多用する人は「Sleipnir」がオススメ!

photo 「Sleipnir」

 次にご紹介するのは、国産ブラウザの「Sleipnir」(スレイプニール)。非常に多機能で、かつ考え抜かれた操作性を持つブラウザです。特に秀逸なのがタブの管理方法。タブをグループ化することで、数十ものタブを一度に開いても見失うことなく、切り替えることが出来ます。

photo 異なるトピックは別のタブグループで開く。と意識することで快適な運用が可能に

 ページ内のリンクをタップする際、長押しするとバックグラウンドで隣のタブに読み込んでくれるので、縦方向がトピック、横方向が関連リンク、といった形でタブを整理することが可能です。

photo 画面上をなぞることで様々な操作が可能

 スワイプ操作でタブを切り替えたり、ページの進む/戻る、検索などを操作できるジェスチャー機能も大変便利。PCのブラウザでマウスジェスチャーを使用しているなら、馴染みやすいでしょう。画面の大きなタブレットでは特に重宝すると思います。自分だけのオリジナルジェスチャーを作成することはできませんが、初めから十分な数が用意されているので、困ることはないと思います。

Flashコンテンツを表示するなら「Puffin Web Browser」

photophoto 左から、無料版の「Puffin Web Browser Free」と製品版の「Puffin Web Browser」(400円)

 ブラウザ上でゲームやビデオの再生に使用されるFlashプラグイン。2012年夏まではAndroidもサポートされていましたが、HTML 5の勢いに押され、現在Android向けFlashプラグインは提供されていません。

 とは言え、一部のWebサービスやコンテンツではまだまだ現役。そのためスマホやタブレットでFlashコンテンツを楽しみたい方も多いことでしょう。そんな方にお勧めなのが「Puffin Web Browser Free」「Puffin Web Browser」です。

 Puffin最大の特徴は「クラウド型ブラウザ」である点。通常、ブラウザアプリは接続先サーバーから直接データを取得し、ローカルでレンダリングを行いますが、Puffinの場合はPuffinが持つサーバー上でレンダリングが行われ、その内容が動画としてユーザーのデバイスに送信されます。全ての通信がPuffinのサーバーを経由するということですね。この仕組みにより、Flashをサポートしないデバイスであっても、Flashコンテンツを再生することができるのです。ハイパフォーマンスなサーバー上でFlashを動作させるため、通常は、ローカルでFlashを走らせる一部アプリよりも高速に動作します。

photo Flashならではのリッチコンテンツも再生可能

 ただ、注意点が2点ほど。まず、Puffinが使用しているレンダリングサーバーは米国にあり、米国からのアクセスを禁止しているサービスは利用できない場合があります。もう一点は、「こちらから送信するデータもPuffinのサーバーを経由する」という点です。

 例えばネットショッピングなどでカード情報を送信すると、そのデータはPuffinのサーバーを経由し、お店のサーバーに送られます。どこまでこのサービスを信用するかですが、秘匿性の高い情報の扱いには気をつけた方が良いかも知れません。その一方、Puffinサーバーへの通信は全て暗号化された上で送信されますので、公共のWi-Fiスポットで暗号化されない(httpsでない)サイトを利用する場合は、Puffinブラウザを利用した方が安全、と考えることもできます。

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