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» 2015年04月27日 16時50分 UPDATE

光コラボで脚光:スマホと固定を統一すればお得に! 各社の「セット割」を比較する (1/2)

スマホと自宅のブロードバンド回線をまとめて契約すると割り引きが受けられる「セット割」。大手キャリアのセット割を利用すると、どれくらいの値引きになるのか? 3社の料金を比較した。

[小林誠,ITmedia]

 春は新生活に合わせて引っ越しが多い。そうなると固定回線の見直しが頭の中によぎるのではないだろうか? NTTドコモが「ドコモ光パック」を開始したことで、「スマホ+固定回線」のセット割が注目されている。

 自宅に敷く固定ブロードバンド回線は設置や事業者の切り替えに工事などが必要で、一度契約してしまうと「なんか面倒くさい」と見直すことがあまりない。しかしこれからはモバイル回線と組み合わせることで、割り引きが受けられるようになった。大手キャリア3社のセット割どんな違いがあるのか、比較してみた。

3社出そろった「スマホ+固定回線」のセット割 その違いとは?

 携帯電話キャリアのセット割とは、キャリアが指定する固定ブロードバンド回線と契約することで、スマートフォンや携帯電話の料金が割り引きになるサービス。1つの固定回線を使う家族が同じキャリアであれば、割引額がさらに増えるのが特徴だ。

 ドコモは長らく固定と移動のセット割に手を出していなかったが、同じグループのNTT東西がブロードバンド回線の卸売りである「光コラボ」を開始。今春から「ドコモ光パック」の名で提供を開始した。

 セット割の先駆けとなったのが、2012年に始まったKDDIの「auスマートバリュー」だ。傘下のFTTHやCATVと同時契約することで、スマホや携帯電話の月額料金が割り引かれる。ソフトバンクモバイルも同様のサービスを提供していたが、対象エリアが限定されているなど課題があり現在は終了。NTT東西の光コラボによる「SoftBank光」を開始し、セット割も行っている。

 これで大手キャリア3社から「スマホ+固定回線」のセット割が出そろったわけだが、違いは割引額と期間、そして組み合わせられる固定回線サービスだ。それぞれのセット割の内容を簡単に比較すると以下の通りになる。

大手3社のセット割
キャリア ドコモ au ソフトバンク
固定回線サービス名 ドコモ光 auひかり、J:COM、コミュファ光ほか SoftBank光、Yahoo!BB、NURO光ほか
主な提携ISP・事業者 ドコモnet、ぷらら、BIGLOBEほか 同上 同上
スマホとのセット割名 ドコモ光パック auスマートバリュー スマート値引き
最大割引額 月3456円 月2160円 月2000円
永年最大割引額 月3456円 月1008円 月1008円
その他特典 「光スマホ割」でさらに月1458円引き 50歳以上の離れた家族も対象 SoftBank光にタブレット実質0円等の専用オプションあり

割引額の大きさが魅力の「ドコモ光パック」 スマホの新規契約者にはさらに割引が!

 ドコモは「ドコモ光」という固定回線サービスと、固定向けプロバイダー事業(ISP)の「ドコモnet」を自社ブランドで開始した。回線もISPも一体となって提供するが、ISPは他社を選択することもできる(後述)。光ファイバーの通信速度は最大1Gbpsだ。

photo 「ドコモ光」「ドコモ光パック」のWebサイト

 ドコモ光にドコモのスマホと契約していれば「ドコモ光パック」というセット割が適用される。ドコモ光パックの最大のメリットは、その割引額の大きさ。スマホの料金が最大で月3456円引き(税込、以下同。なお小数点以下は切り捨て計算した。本来は月額料金を合算したあと消費税が加算されるため、実際の支払金額と異なる可能性があるので注意)となる。割引期間は永続的で期間限定ではない。

 ただし月3456円の割引は、一戸建てに住んでいる人で、スマホのデータ契約が「シェアパック30」(月間30Gバイト、月額2万4300円)の場合。マンション住まいで、スマホのデータ契約がシェアパック30以下では割引額が下がり、「データSパック」(月間2Gバイト、月額3780円)では月540円引きになってしまう。

 2点目のメリットとして、ドコモ光はドコモnetだけでなく他社ISPも利用できる点が挙げられる。「PCでつかっているメールアドレスを変えたくない」という人でも、光回線だけを移行しやすい。ただしこれもISPによっては6月1日からの提供のため、すぐに利用できない可能性があるので注意が必要だ。

 3点目のメリットは、スマホ(iPhoneも含む)の新規契約者には「光スマホ割」がある点だ。これはスマホの月額料金を、1年間毎月1458円引きするもの。それ以外にも、新規契約者ではない既存のドコモユーザー向けに、月540円の引きを1年間提供する。

分かりやすいauスマートバリュー、離れた世帯も適用OK

 業界でいち早くセット割の「auスマートバリュー」を開始し、強力にプッシュしてきたau。そのサービス内容はとても分かりやすく、洗練されている印象だ。

photo 「auスマートバリュー」のWebサイト

 利用できる固定回線サービスは、KDDI自身が提供している「auひかり」だけでなく、J:COMをはじめとするケーブルテレビ各社のインターネットサービスも対象。4月7日時点の提携ケーブルテレビ事業者は、139社233局となっている。こちらも提携しているIPSであれば、これまでのメールアドレスを変更することなく、セット割を適用できる。

 ただしドコモと比べると割引額のインパクトは薄め。スマホの料金の最大割引額は月2160円で、割引期間は2年間限定。さらに月2160円の割り引きを受けるには、スマホに「データ定額10」(月間10Gバイト、月額1万1880円)以上のデータ契約が必要。「データ定額5/8」(月間5/8Gバイト、月額8640/1万476円)や従来プラン向けの「LTEフラット」(月間7Gバイト、月額6156円)なら月1522円引きで、これも期間は2年のみ。データ定額5以上で3年目以降、もしくは「データ定額2/3」(月間2/3Gバイト、月額7020/7776円)になると、永年月1008円引きとなる。

 データ定額10など新料金プランはデータ容量を家族でシェアできない(ギフトは可能)ので、個人でデータ定額10/13を選ぶ人がどれだけいるのかは分からないが、ヘビーユーザーなら問題ないだろう。

 なお50歳以上の離れた(固定回線サービスを契約している住所とは別の場所に住んでいる)家族であれば、同じ世帯としてauスマートバリューの対象になる。

 さらにモバイルWi-Fiルーターとのセット割「auスマートバリューmine」も最大で永年月1008円引きとなっている。

割引額が小さい? だが対象ユーザーが広いソフトバンク

 単純に割引額だけを見ると、ソフトバンクの「スマート値引き」は見劣りしてしまう。“税込み”でも最大割引額が2000円なのだ。しかも期間は2年限定となっている。

photo 「SoftBank光」「スマート値引き」のWebサイト

 月2000円の割り引きが受けられるのは、スマホのデータ契約を「データ定額パック 大容量」の10〜30Gバイトにした場合(月額8640〜2万4300円)。データ定額パックの「標準」(月間5Gバイト、月額5400円)では月1522円になる。いずれも3年目以降の割引額は月1008円だ。またデータ定額パック「小容量」(月間2Gバイト、月額3780円)や3Gケータイでは常に500円引きとなる。

 またモバイルWi-Fiルーターとのセット割「Wi-Fiルーター特典」はauよりも条件がよく、最初の2年は月1522円引きで、3年目以降は月1008円引きになる。

 一方でISPの提携先が少なく、現時点ではソフトバンク自身が提供する「SoftBank光」と同じグループの「Yahoo!BB」「ケーブルライン」、そして最大通信速度が2Gbpsで話題の「NURO光」(So-net)が主だったところ。

 SoftBank光のオプション関係は非常に複雑だ。また条件に一長一短がある。まずSoftBank光でのスマート値引きの条件として、3つのオプション「光BBユニットのレンタル」(月504円)、「Wi-Fiマルチパック」「Wi-Fi地デジパック」のどちらか(月1069円)、「ホワイトひかり電話/光電話(N)」+「BBフォン/BBフォン」のいずれか(月504円)への加入が必須だ。

 SoftBank光単体にも専用オプションがあり、月3218円の「バリューパック」は、東芝製のAndroidタブレット「A204YB」が実質0円で入手できるほか、上記で触れた「光BBユニットのレンタル」「Wi-Fiマルチパック」も含まれている。

 ちなみに、光BBユニットのレンタル(月504円)、Wi-Fiマルチパック/Wi-Fi地デジパック(月1069円)、バリューパック(月3218円)などのオプションは、最大2カ月無料で提供する。

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