2014年12月に何の前触れもなく販売停止になった米Apple社のiPhone 6と 6 Plusが、3月31日より国内販売が再開となりました。
さあSIMフリー版iPhone 6を買うぞ!とAppleのオンラインストアでポチッとしようと意気込んだにもかかわらず、いきなりの販売停止に愕然とした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4月4日現在、「1〜2営業日で出荷」と表示されていますので、今のところはまだ普通に購入できそうです。
約4ヶ月ぶりの販売再開ですが、販売停止前の価格に比べて大幅な値上げとなりました。iPhone 6・iPhone 6 Plusの値上げは昨年11月の値上げに続き2度目です。
今回の値上げは円安の影響が大きいと言われていますが、中国での販売価格などを見ると米国での販売価格と比較してかなり割高に設定されており、その影響も否めないようですね。
以下にiPhone 6・iPhone 6 Plusの価格表を作成してみました。旧価格・米国価格との差額も記載しておりますので参考にしてみてください。(以下、価格はすべて税込)
国内価格は、一律で¥11,880の値上げ。米国での販売価格との比較では、約¥16,000〜20,000近くの価格差がありますね。旧価格と比べても米国販売価格は割安です。
もっともこれは単純な価格比較であり、レートも日々変動します。参考資料程度にしていただければと思います。
ではiPhone 6・iPhone 6 Plusを格安SIMで運用した場合、どれくらいの金額になるのか試算してみました。(格安SIM料金はOCNモバイルONEとIIJmioの最安プラン料金(データ通信専用・音声対応それぞれ)を参考にしました)
※カッコ内は音声対応プランの場合
1ヶ月あたりの金額としては、iPhone 6・16GBモデルをデータ通信のみで利用した場合は¥4,878、iPhone 6 Plus・128GBモデルを音声通話付きで利用した場合¥7,254と、「格安」というほどお得感がないような気がしてしまいますね。
では、3大キャリアとの比較をしてみましょう。
キャリアで契約すると月額料金は割高になりますが、機種代金の購入サポートが有るため、買いやすくなっています。ここでは(1)iPhone1台で契約、(2)最低料金プラン選択、(3)各種割引は除くという条件で試算してみます。各社とも通話し放題+インターネット接続サービス2GBというプランで、料金は¥7,020/月です。(2015年4月現在)
今回はiPhone 6 16GBモデルと、iPhone 6 Plus 128GBモデルで試算してみました。
結果は以下の通り。
一括購入価格を見ると、SIMフリーiPhoneに比べキャリアのiPhoneは安く設定されています。各キャリア価格に多少バラつきはありますが、購入サポートを受けて2年間使い続けると差はほとんどないと言っても良いでしょう。
それでも2年間通信料+機種代金の総計だけを見ると、やはりSIMフリーiPhoneが¥30,000ほど安価です。
単純比較ですが、2年間使い続ける場合の通信料+機種代金はSIMフリーiPhoneがお得なことは分かりました。ただし、それだけでSIMフリーiPhoneに飛びつくのはちょっと早いかもしれません。
ここではキャリアiPhoneとSIMフリーiPhone、それぞれの強みと弱みを挙げてみましょう。
SIMフリー版は、自分から電話をかけることが少なくデータ通信中心で使用する方や、海外によく行かれるような方には大変オススメです。
まとめ
やっと購入できるようになったSIMフリー版のiPhone6と6 Plus。「SIMフリーは維持費が安い」という情報だけ鵜呑みにして購入しても、結果的に損をする場合もあります。
まずは自分がiPhoneをどんな風に使うかしっかりと把握して、その上でキャリア版を選ぶかSIMフリー版を選ぶか、じっくりと検討してみることをオススメします。(文:千葉理恵)
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