NTTドコモとKDDI(au)は4月22日、相次いでSIMロック解除に関する発表を行った。
auは4月23日発売のサムスン電子製Androidスマートフォン「Galaxy S6 edge SCV31」を皮切りに、5月以降に新たに発売するスマホやタブレット、モバイルWi-FiルーターでSIMロック解除に応じる。
iPhone 6/6 Plusなどすでに販売されている現行機種は非対応で、5月以降に購入してもSIMロックは解除できない。また今後発売する次期iPhone/iPadについては、「コメントを差し控える」(KDDI広報部)とのことだった。
au端末でSIMロックを解除する条件は、対象機種の購入から180日が経過していることで、手続きはauショップか同社Webサイトで受け付ける。料金は店頭対応が3000円(税別、以下同)、Webサイト利用であれば無料。なお、解約済みの端末についてはauショップのみで受け付ける。
SIMロックを解除するためのWebサイトは、8月以降に公開する予定。オンラインで申し込んだ後、設定ファイルを端末にダウンロードすることで完了する。auが同日公開した手順では設定時に他社SIMカードが必要だが、auのSIMを装着したままでも解除できるという。au回線が利用できない場合は、ファイルのダウンロードにWi-Fi回線が必要になる。
またSIMロック後に利用できる他社回線の周波数や、利用できなくなるauのサービスなどについて、自社サイトで告知を開始した。
一方のドコモは、従来からAndroidスマートフォンなどでSIMロック解除に応じてきた。現在は購入直後でもSIMロック解除が可能だが、5月以降に発売される機種では適用ルールと手続きの方法を変更。auと同様に、購入後6カ月間たたないとSIMロックを解除できないようにする。
「GALAXY S6 edge SC-04G」「Galaxy S6 SC-05G」など4月30日までに発売する機種については従来通りの基準で解除が可能だ。iPhone 6/6 Plusについては現在もSIMロック解除に応じていないが、次期iPhoneについては「5月以降の発売となるため、SIMロック解除に対応する」(ドコモ広報部)とのことだ。
また、現在はキャリアショップの店頭のみで受け付けている解除の申し込みを、今後は電話窓口とサポートサイトの「My docomo」にも広げる。最短でSIMロック解除が可能になるのは11月ころになるため、その少し前までに、随時告知や案内を開始するという。
SIMロック解除の手数料は、My docomoでのオンライン手続きであれば無料。また店頭と電話は現在と同じ3000円がかかる。ただし、フィーチャーフォンやモバイルWi-Fiルーターなどの一部機種は店頭でのみの受け付けとなり、原則として無料で対応する(条件により有料になる場合もある)。
ソフトバンクモバイルは次期iPhoneを含む今後のSIMロック解除対応について、「詳細は未定で、現時点で発表する情報はない」(ソフトバンクモバイル広報部)と回答した。同社は現在、「301F」「201HW」など一部の端末でSIMロック解除に応じているが、iPhoneシリーズや主力のAndroidスマホでは非対応となっている。
今後、SIMロック解除に対応する機種が発売される場合は、それに合わせて随時アナウンスを行うという。またワイモバイルブランドでは一部の機種がすでにSIMロックフリーの状態で販売されているが、今後発売される機種のSIMロック解除についても、現時点で未定とのことだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.