告白はDMで――初対面で結婚を意識した“ツイ婚”カップルネット時代の恋愛事情(中編)(2/3 ページ)

» 2015年12月06日 06時00分 公開
[西山武志ITmedia]

ホレた腫れたの恋愛をバカにしてたのです

photo ひげちゃんさんにとっても特別なタルト

―― いよいよ初顔合わせのお話ですね。その日のことを詳しく聞かせてください。

未衣子 待ち合わせ場所で待っていたら、彼から着信がきて。電話越しに初めて彼の声を聞いたとき、直感的に「あっ、良かった、まともな人だ」って思ったんですね。なぜかは分からないですが、今でもはっきりと覚えています。

ひげちゃん 僕も耳元で声を聞きつつ、ドキドキしながら彼女の姿を探して……。最初に見つけたときの感想は「あっ、普通の女の子だ」でした。

―― 合流してからは、約束していたタルトのお店に?

未衣子 そうです。有名店だったので「多少混んでるかな」とは思っていたんですが、お店に着いたら1時間待ちくらいの大行列ができていて。

―― 初対面なのに行列待ち……。場合によってはかなり気まずいですよね。

ひげちゃん それが、不思議なくらい大丈夫だったんです。少し話をしただけで、ネットとリアルのギャップがほとんどないことにお互い気付いて。僕は「あの未衣子さんがリアルにいる!」ってことにひたすら感動してました(笑)。

 そこからは、Twitterでは話せなかったこと、聞いてみたかったこと、共有したかったこと……次から次へと話題が絶えずにわいてきて。並んでいた時間も含めて、4〜5時間くらいしゃべりっぱなしでした。

未衣子 いろいろ話していく中で、すごくビックリしたことがあって。家族構成やこれまでの境遇、物事に対しての考え方――お互いのさまざまな背景が、これでもかってくらい似ていたんですよ。決して誇張するわけではなく“1を言えば10分かり合える”気がして、ごく自然に「これは運命かも」って感じました。彼も同じように感じてるだろうなっていうのも、なんとなく分かりました。

ひげちゃん こればかりは言葉で説明しにくいですね。僕も運命なんてものを感じている自分にビックリですよ。僕はそれまで彼女がいたこともなければ、恋愛への興味すらなくて。街ではやりのラブソングが聞こえるたびに「ふざけんな! 金稼ぎのために甘いこと歌いやがって!」と中指を立てる勢いでした(笑)。

 でも、未衣子さんは初対面からたった数時間で、親友や家族との関係性すら飛び越えて、もっと深くて尊い領域に入ってきました。まだ付き合ってもいないのに「僕はこの人と結婚するんだな」という予感すらありました。

未衣子 予感というか、実際にそんな話もしてたよね。「どうやったら同じ骨壷(こつつぼ)に入れるか」って(笑)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年