公衆Wi-Fiサービスに無料と有料があるのはご存知でしょうか?有料のWi-Fiサービスは読んで字のごとく、利用するのに料金を支払う必要があるWi-Fiサービスのことです。例えば「1ヶ月○○○円で全国○万スポットが使い放題」「1時間○○○円で使えるホットスポット」というようなサービスです。ずっと大手キャリア製のスマホを使っていたような人には、ちょっとびっくりする話かもしれません。なぜなら大手キャリアのスマホには、無料でWi-Fiがついてくるのが当たり前。
例えば、各社、こんなサービスになっています。
条件に微妙に違いがありますが、大体スマホを使っていればこんな感じでWi-Fiが無料で使えるようになっています。
では、有料の公衆Wi-Fiサービスとは、どんなものでしょうか。大手では、NTT系ではフレッツスポット、KDDI系がWi2、ソフトバンクがBBモバイルポイント、独立系でワイヤレスゲートといった「公衆Wi-Fiキャリア」が存在します。それぞれ300〜1,000円程度で全国のWi-Fiスポットが使い放題。
こうした有料系の公衆Wi-Fiは、スマホに無料で付いてくるものと実はほとんど同じです。では一体何が違うのでしょう。それは、上で各キャリアの条件をこまごまと書いたことに関係があります。各キャリアの提供条件は、おおざっぱに言ってしまうと「ちょっと高めの料金プランの人」。つまりたくさん払う人におまけとして付いているものなので、実質的に有料Wi-Fiのようなもの。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、このおまけWi-Fiのことで頭を抱えることになるかもしれません。大手キャリアではあちこちに使えるWi-Fiがあったからデータ量を節約できていたけれど、それがなくなったせいで一ヶ月のデータ量が思ったよりたくさんかかってしまった、なんてことも。
しかしご安心ください。格安SIMの中には、公衆Wi-Fiサービスが無料でついてくるものもあります。しかもその多くは、大手キャリアと同じように「有料公衆Wi-Fiサービス」相当のスポットが使えるのです。
例えば、OCN モバイル ONEは、フレッツスポットの提供元であるNTT-BPのアクセスポイントが無料で使えるサービスがおまけでついてきます。BIC SIMは、KDDI系のWi2 300と全く同じサービスを無料で利用できます。BIGLOBE SIMやNifMoだと、ソフトバンク系のBBモバイルポイントが丸ごと使えます。ワイヤレスゲートは他のMVNOとは逆に、すでに提供していたWi-FiサービスにLTE SIMを付帯したサービスを始めたので、Wi-Fiアクセスポイントに関しては申し分ありません。
無料Wi-Fiスポットというと、誰が置いたのかわからないような怪しいものから自治体が設置したものまで乱立しているイメージがあります。今回紹介した「有料=優良」なスポットが使えるかどうかも、SIM選びのポイントになるかもしれませんね。
(文:記者M)
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