コラム
» 2017年01月21日 06時00分 UPDATE

「ソシャゲに意地でも課金しない人」と「秒速で課金する人」の違い

[増村みかみ,ITmedia]

 スマホユーザーなら一度はソーシャルゲームで遊んだ経験があると思いますが、そのほとんどは「基本プレイ無料」で、遊びながら課金するシステムになっています。課金する理由は、強いアイテムを入手してゲームを有利に進めたり、遊べる時間を延長したりとさまざまで、中には億単位で課金しているユーザーもいることが話題になっています。

「Fate/Grand Order(フェイトグランドオーダー)」

 一方で、「ソシャゲは大好きだけど、課金したことがない」という「無課金派」のユーザーも少なくありません。「お試しで遊んでいるから課金しない」のなら分かりますが、中には、かなりヘビーに遊んでいるのに意地でも課金しないという人もいました。

 「ソシャゲで課金する人と課金しない人の違い」は何なのか。普段よくソシャゲで遊ぶヘビーユーザーや、「ポケモンGO」で初めてスマホゲームにハマったというライトユーザーたちに話を聞いてみました。

課金する派の理由

 まずは課金派の人たち。実際に今課金しているゲームと課金内容、課金する理由について聞いてみました。

課金しているゲーム

  • グランブルーファンタジー
  • Fate/Grand Order(フェイトグランドオーダー)
  • スーパーマリオラン(買い切り型)
  • シャドウバース
  • ポケモンGO
  • 将棋ウォーズ

など

スマホ向けカードゲーム「シャドウバース」

課金内容

  • ストーリーやイラストのコレクション(FGO)
  • レアキャラクターの排出率が上がったときに引き当てるため(FGO)
  • タマゴのふ化装置(ポケモンGO)
  • 1日3局までしか対局できない縛りを解放し、たくさん指したいから(将棋ウォーズ)
「ポケモンGO」のタマゴの「ふかそうち」

課金する理由

  • 課金額やゲットしたアイテムを他人に誇示するため
  • TYPE-MOONのファンだから、きちんと対価を払いたい(FGO)
  • 強いキャラクターやレアなキャラクターを入手するため(FGO)
  • 世代的に1万円するようなゲームソフトを買ってきたので、お金を出すことに抵抗がない(スーパーマリオラン)
  • ゲームを有利に進めるため(シャドウバース)
  • ポケモン図鑑をコンプリートするためにはタマゴのふ化装置がある方が効率的。タマゴからしか出てこないポケモンがいる(ポケモンGO)
  • 自分が面白いと思ったコンテンツにはお金を払いたい(将棋ウォーズ)

 毎日ソシャゲで遊ぶヘビーユーザーの人は、「強いアイテムをゲットして効率的にゲームを進めるため」「レアなアイテムを入手したい」という、時間短縮やコレクションの理由が多かったですが、「公式へのお布施」という理由も少なくありませんでした。

 プレイのスタンスやゲームのジャンルによっても考え方が異なり、カードゲームならば「自分の組みたいデッキを組んで遊ぶのが本来の楽しさで、現状組める範囲でデッキを組むというのはちょっと違うかなと思う」という意見もありました。

 一方で、「ボタン1つで気軽に課金できてしまうことへの怖さもある。月額で課金する上限は決めている」と、自分でルールを作ってきっちり線引きしている人もいました。

課金しない派の理由

 次に、課金しない派の意見を聞いてみました。同じゲームでも、課金する人としない人に分かれています。また、課金しない意外な理由も見えてきました。

課金せずに遊んでいるゲーム

  • アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
  • パズル&ドラゴンズ
  • シャドウバース
  • コードオブジョーカーPocket

など

「パズル&ドラゴンズ」のイベント限定モンスター「ゼウスドラゴン」

課金しない理由

  • 一度課金してしまうと歯止めがきかなそう
  • 課金しなくても、ログインボーナスやデーリーミッションをこなせば十分遊べる
  • 無課金でどれだけ遊べるかという、一種の“縛りプレイ”
  • お試しで遊ぶ場合は課金しない

 課金しない理由として多かったのが、「一度でも課金してしまうと歯止めがきかなそうで怖い」「どうせすぐ飽きるので、どれもお試しで遊んでいるだけ」というものでした。

 確かにチュートリアル的に遊ぶ分には無料プレイでも問題なさそうですが、どっぷり遊ぶとなると、「課金ユーザーと無課金ユーザーの壁」にぶち当たることが多々あります。そんな課金ユーザーにどう対抗しているのか聞いてみたところ、「例えばカードゲームなら、ログインボーナスやデーリーミッションをこなせば目当てのカードも手に入りますし、勝てないことはないですよ」という答えが返ってきました。

カードゲーム「コードオブジョーカーPocket」(公式サイトより)

 また、「無課金だと欲しいカードがすぐには手に入らないもどかしさはありますし、全然勝てないこともあります。でも、それも一種の“縛りプレイ”で、無課金でどこまでランクを上げられるのかという自分の中での挑戦でもあるんです。リセマラ(※)もよくやります」(※リセットマラソン:チュートリアル後にもらえる報酬で、レアな強キャラが当たるまで何度もアプリのインストール、アンインストールを繰り返すこと)という意見も。どうしても課金ユーザーにかなわない面はあり、時間と手間も相当かかると認める一方で、「無課金の中での最強を目指す」という自分なりの楽しみ方を見いだしているようです。


 実際に課金派と無課金派の声を聞くと、「ヘビーユーザーは課金派、ライトユーザーは無課金派」という単純な構図ではなく、ヘビーユーザーでも相当な手間と時間をかけて無課金で遊び尽くす人もいれば、ライトユーザーでもお布施の意味で課金する人もいることが分かりました。

 「本当のトッププレイヤー同士の戦いになれば、課金派と無課金派では埋められない差が出る」という声もありましたが、そもそも無課金でそのレベルに到達するのもなかなか難しいものがあります。ユーザーの数だけ遊び方があり、わずかではありますがその多様さが垣間見えてきました。

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