「もしもTwitterがなくなったら」を考えてみた

» 2017年02月01日 06時00分 公開
[波戸みつるITmedia]

 今やスマホやPCを立ち上げて真っ先に見るものがSNSという人も多いだろう。自分はTwitterを見ることが最も多く、日常のつぶやきから友人との連絡、記事のネタ探しまでTwitterにどっぷりと漬かっている。

Twitterクライアント「TweetDeck」でタイムラインを監視する毎日

 しかし、Twitterが今後もサービスを継続していけるかという点については不安な点も多い。

 2016年には身売り交渉を始めるも失敗に終わり、その後には最高執行責任者や最高技術責任者など幹部が同社を去っている同社が買収した動画サービス「Vine」のサービス終了や、開発者向けモバイルプラットフォーム「Fabric」の売却など、事業の見直しに必死な面も伺える。

 最近では、Twitter公式クライアントに流れてくるプロモーション広告が卑猥・下劣なものばかりで一体どうなっているのかという話題もあった。

 経営の迷走具合から、「Twitterがなくなったら」という想像が頭をよぎる。そこで、「もしもTwitterがなくなったらどうするか・何が起きるか」を自分なりに考えてみた。

移住するか・SNS自体をやめるか

 Twitterがなくなったらどうするか、まず考えることは「SNSを続けるかどうか」ということだろう。

 周囲の友人や編集者にこの問いを投げてみたところ、「他のSNSに移住する」という答えが大半で「SNS自体をやめる」という回答はなかった。

 移住先としては最も多かったのが、Twitterと併用しているFacebookだった。現在併用していることと、投稿、リプライ、シェア、いいね、と機能的にはTwitterと近いのが移住先として選ばれる理由だ。もっとも、半匿名のTwitterとは違い、実名が原則であるから完全にTwitterと同じ使い方で乗り換えということにはならないかもしれない。

 また、「Twitterのように半匿名で独り言を緩く呟けるサービスはなさそう」「周りの友人がそのSNSを使っていれば使うし、そうでなければ使わない」という意見も見られた。

 特に後者はSNSを使うかどうかで大事な点で、例えば「Croudia(クローディア)」という国産のミニブログサービスは「半匿名」「タイムラインあり」「フォロー・フォロワー関係あり」「返信・引用・シェア・お気に入りあり」というほとんどTwitterと同じような仕様のサービスだ。ここに以前、IDを取りがてら自分も登録したのだが、いかんせん友人が誰も使っていないのでフォローするべき相手もおらず、そのまま放置してしまっている。

Twitterに近いUIと機能を持つ国産のミニブログサービス「Croudia」だが、自分は放置しっぱなし

 機能が良くても、フォローしたい友人も有名人もいないようでは人は(少なくとも自分は)SNSを使わないのだ。

Twitterの切れ目が縁の切れ目

 これはTwitterに限った話ではないが、SNSを使っているとだんだんと知人・友人が増えていく。今はTwitterで知り合った人どうしでのオフ会も普通に行われるし、「本名は知らないけれど会って飲んだり遊んだりする」という友人関係もある。

 交友関係が深まっていくとFacebookやLINEなど、他のSNSでもつながることもあるが、それらをやっていない・教えたくないという人ももちろんいる。

 そのような場合、Twitterがサービスを終了してしまうとその人と連絡を取るのは困難になるだろう。

「バカッター」など炎上発言は減る?

 Twitterが生んでしまった1つの言葉に「バカッター」がある。ご存じの方も多いと思うが、主に若者がTwitterに軽犯罪やマナー違反の画像・動画を投稿することを指す。それが思いの外リツイートされ、多くのTwitterユーザーに批判され炎上するまでが一連の流れだ。

 これはフォロー・フォロワーまでしか目が行かず、Twitterが全世界に公開されていることを失念したが故の若者の行動なのではないかと個人的には考えているのだが、Twitterがなくなった場合、こうした投稿は表面化しにくくなるのではないだろうか。

 というのも、仮にTwitterユーザーの多くがFacebookに流れた場合、Facebookは原則実名制であるため、発信者としては半匿名の時よりも軽犯罪めいた投稿の心理的障壁は高いはずだ。

 また、仮にFacebookにバカッター的投稿があったとしても、Facebook上でのシェアはTwitterに比べるとされにくいのではと思う。自分の趣味嗜好を主体につながれるTwitterとは違い、Facebookは「リアルで知り合いだから」という理由でつながってしまうSNSだ。

 Twitterのように頻繁に投稿したり、「こいつはこんなことをしているぞ」と攻撃的な投稿をしたりしていると、その投稿内容の正しさはともかく、ライトにSNSを使う「リアルの知り合い」からは煙たがられてしまうだろう。

 そうなると、Twitterがなくなった世界でバカッター的投稿が炎上するのは、匿名・半匿名の2ちゃんねるやはてななどが主流になるのかもしれない。それにしても、投稿から炎上まで同じプラットフォームで完結する今のTwitterほどに炎上発言は顕在化しないのではないかと思う。


 2006年から10年以上に渡りサービスを続けてきて、今や世界中で3億人が使っているTwitterが今すぐなくなるとは考えにくいが、初めに述べたように不安要素もある。

 「Twitterがなくなったら」あなたはどうするだろう。

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