Huaweiの「Mate 10 Pro」。ライカと共同開発したデュアルカメラ搭載でカメラをメインにスマホを考えたらやっぱこれだよな……でもちょっと高い、横を見れば「Mate 10 lite」がある。同じMate 10だし、値段も安いし、こっちもデュアルカメラだし、なんか画素数も多いし、もしかしてこっちの方がお得なんじゃね?
そんなときは撮り比べである。
両方を並べて使ってみると、ディスプレイはProの方が圧倒的にきれいで見やすい。カメラはというと、同じデュアルカメラながらスペックが違う。全然違う。見た目は似ているけど違う。表にしてみたのでどうぞ。
Proはメインで使うカメラが1200万画素、サブで使うカメラが2000万画素だけどモノクロ。
このモノクロセンサーは単体でモノクロ写真を撮れるし(モノクロセンサーで撮ったモノクロ写真はすごくきれいなモノクロである。何を言っているのかよく分からないけどきれいなのだ)、メインカメラのディテールを補う役割ももっているし、ワイドアパーチャやポートレートモード時には被写体との前後関係を見てボカすのにも役立っている。
liteのサブカメラは200万画素。恐らくはワイドアパーチャやポートレートモード専用に距離を測るためだけに付けられたのだろう。そんな感じだ。メインのカメラは1600万画素と高画素だが、F2.2と暗い方。暗所で差が出ると想像できる。
さあ撮り比べだ。
まずはこの2枚をどうぞ
まあなんてことない神社の社殿だ。
違いは画角。スペック上の差はあまりないが、liteの方が明らかに少し広い範囲が写っているし、緑もちょっと明るく撮れていて印象はいい。
ではこれを等倍表示してみる。数字だけだと1600万画素のliteの方がディテールまで写ってそうだが、結果はこの通り。
明らかにProの方がディテールがしっかり写っていてシャープなのだ。
もう1つメタリックなヤツをどうぞ。
レンズの解像力の差もあるけど、イメージセンサーサイズの差もデカい。センサーサイズは公表されていないが、Proの方が大きなセンサーを使っていて性能に余裕があるのだ。
画素数が多い方が細かいところまで写っている……ってことはないのである。
ただliteの方が写りがちょっとポップで青空も派手目に撮れることが多かった。ディテールよりも色がポップな方がいいという人はliteもありかも。
結論:画素数の多寡にとらわれてはいけない。
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