思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、NTTドコモのパナソニック モバイルコミュニケーションズ(PMC)製ケータイ「FOMA P903iTV」です。
P903iTVは、ドコモとしては3機種目、PMCとしては2機種目となるワンセグ対応ケータイです。
ドコモでは、ワンセグの放送開始当初に発売された「FOMA P901iTV」が、約1年間、唯一のワンセグ対応ケータイとなっていましたが、903iシリーズで一挙に3機種の対応機種が追加。そのうちの1台がP903iTVでした。
P901iTVと同様に回転2軸ヒンジを採用し、ディスプレイの向きによって、3つの視聴スタイルが選べました。サイズも2.5型から2.8型と大型化し、解像度もQVGA(240×320ドット)からワイドQVGA(240×400ピクセル)に向上。さらに高画質技術の「モバイルPEAKSプロセッサー」を搭載したことで、より鮮やかできれいな映像表示が可能になりました。
ワンセグ回りでは、受信感度が20%向上し、連続視聴時間が約3時間から約5時間に延びた事も特徴でした。
ちなみに、P901iTVでは「FOMAカードなしでも視聴できる」というのが話題になりましたが、903iTVシリーズ以降の機種は視聴できなくなり、多くのユーザーが落胆しました。
この制限は番組表アプリなどでデータ通信を必要とする機能があったため制限が掛けられることになったものです。しかし、ユーザーからの要望があったことから、2008年冬モデル以降の機種では制限が撤廃され、再びFOMAカードなしでも視聴可能になりました。
(機材協力:携帯市場)
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