先に引用した吉澤氏の発言にもあった通り、ベーシックパックとベーシックシェアパックは、既存の料金プランとの整合性を重視ているため、「月々サポートなどは従来通り付く」(ドコモ広報部)。また、2018年5月から始まる、契約年数やためたdポイントに応じてステージと割引額が決まるずっとドコモ割プラスや、ドコモ光とのセット割引も対象になる。
冒頭で挙げた2480円、1980円という数字は、docomo withの1500割引を適用し、ずっとドコモ割プラスがプラチナステージになっている前提だが、月々サポートがより大きな端末を購入していれば、料金はさらに安くなる。端末購入補助が付かない、いわゆる分離プランではないため、分離プランの変形型であるdocomo withとも両立するというわけだ。
同じ段階制プランでも、auのピタットプランとはここが大きく異なる。auの場合は、ピタットプランやフラットプランを選択すると、これまで適用されていた毎月割が付かなくなる。そのため、一見すると料金そのものはauの方が安く見えるが、端末代が加わると、ドコモと大きな差がなくなってくる。
この料金を抑えるため、KDDIは4年間の割賦と下取りを組み合わせた「アップグレードプログラムEX」を同時に導入したが、キャリアを変更する障壁になったり、説明不足でそれがユーザーに伝わっていなかったりするなどの理由で、監督官庁の総務省や、公正取引委員会から問題視され始めている。通信料金そのものは高くなってしまうが、今までの仕組みと段階制を両立させたという点では、ドコモの方が分かりやすさを重視したといえる。
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