ドコモが段階制の料金プランを導入する狙い auピタットプランとの違いは?石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2018年04月28日 09時10分 公開
[石野純也ITmedia]

 NTTドコモは、使ったデータ量に応じて4段階に料金が変動する「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」の2つを、5月25日から導入する。合わせて、これまではシェアパックに限定されていた基本使用料が月額980円(税別、以下同)の「シンプルプラン」を、全データパックに拡大。ベーシックパックは月額2480円から、ベーシックシェアパックは家族3人の場合で月額1980円(ともに「docomo with」や「ずっとドコモ割プラス」を適用の場合)からに料金を改定する。

ドコモ ドコモは「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」を5月25日から導入する

 この新料金プランの導入に伴い、データ容量が5GBの「データMパック」や、2GBの「データSパック」は新規申し込みの受付を終了する。シェアパックも、「5/10/15」がなくなる予定だ。既存ユーザーはそのまま従来のデータパックを利用できるが、ベーシックパックやベーシックシェアパックは、2GBをちょうど使い切っていたようなケースを除けば、ユーザー側が“損”をしないよう設計されている。シンプルプランが組み合わせられることもあり、事実上の値下げといえる。対象となるユーザーは、変更を検討してもよさそうだ。

2GB〜20GBで料金が変わる「ベーシックパック」、家族向けは5GB〜30GBで変動

 小容量から中容量のデータパックの置き換えとなるベーシックパックとベーシックシェアパックには、使った分だけ料金を払う段階制が採用されている。ベーシックパックは、1GBまで2900円で、3GBに達すると4000円に、5GBになると5000円に上がり、以降、20GBまでは7000円で利用できる。

 従来の料金プランは、2GBのデータSパックが3500円、5GBのデータMパックが5000円に設定されていたため、データMパック以上であれば、基本的には料金据え置きとなる。料金が上がる区切りとなる容量が、1GB、3GB、5GB、20GBに設定されているのは、吉澤和弘社長によると「今のデータパックとの整合性を取った」ためだ。

ドコモ 料金は2900円から7000円の間で変動する。写真の金額は、シンプルプラン選択時に、docomo withやspモード利用料、ずっとドコモ割プラスを含んだもの

 ただし、シンプルプランを全データパックに拡大したため、もともと通話をほとんどしていなかった人が「カケホーダイライト」から変更すると、基本使用料が1700円から980円に下がる形になる。また、データSパックを契約しながら、データ容量が余っていた人が、1GB未満で収めれば、データ通信料も600円ほど下がる格好だ。ドコモはもともと、3GBのデータパックがなかったため、データSパックを契約して1GB追加していた人も、ややお得になる。

ドコモ 新料金プランの狙いを語る、ドコモの吉澤社長

 この仕組みは、家族でデータ容量を分け合うベーシックシェアパックでも同じだ。こちらは、もともとドコモに用意されていた「シェアパック5」〜「シェアパック15」を置き換えるもの。料金は6500円から段階的に上がっていき、9000円、1万2000円、1万5000円となる。シェアパックには現在でもシンプルプランが適用されているため、基本使用料が安くなる恩恵はないものの、シェアパック10やシェアパック15と比べると、10GBと15GB到達までの料金が500円ずつ下がっている。

ドコモ ベーシックシェアパックは、6500円から1万5000円の間で変動。写真はdocomo withやspモード利用料、ずっとドコモ割プラスを含み、シンプルプラン選択時に3人で利用したときの1人あたりの料金

 ただし、ベーシックパックの最大料金である5GBから20GBまでと、ベーシックシェアパックの15GBから30GBまでは、逆にウルトラデータパック、ウルトラシェアパックの20GB、30GBを選ぶよりも、前者で1000円、後者で1500円割高になる。あらかじめ大容量のデータを使うことが分かっている場合、専用のデータパックを選んだ方が安くなるのは、auの「ピタットプラン」と「フラットプラン」の関係性に近い。

 もちろん、単なる既存のデータパックを置き換えただけではなく、「最終的に、最適な料金が適用されお得になる」(吉澤氏)段階制ならではのメリットがある。毎月、どの程度データを使うかを心配しながら使える安心感と、使った分だけ払えばいいお得感を両立した仕組みといえるだろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  7. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年