Appleは6月4日(米国太平洋夏時間)、Apple Watch向けの新OS「watchOS 5」を2018年秋にリリースすることを発表した。iOS 12以降を搭載するiPhone 5s以降のiPhoneとの組みあわせで全てのApple Watchに対応する。同OSの開発者向けのプレビューは、同日から公開している。
「Activity Competitions」は、他のApple Watchユーザーとアクティビティ(活動状況)を共有できる機能。「アクティビティリング」の達成度を相互に確認したり競ったりすることもできる。
「Auto-Workout Detection(自動ワークアウト検出)」は、ワークアウト(運動)の開始時に適切なワークアウト種別を選ぶように促す機能。万が一選び忘れた場合も種別を推測して開始時点にさかのぼって記録を取ってくれる機能や、ワークアウトを終了することを忘れた際に、通知した上で自動終了する機能も備えている。
watchOS 5では新たなワークアウト種目として「ヨガ」「ハイキング」が追加される。
ランニングやウォーキングのワークアウトについては、新たに「ケイデンス(1分あたりの歩数)測定」(屋内・屋外に対応)や「走行ペース測定」(屋外に対応)機能が追加される。
「Walkie-Talkie」は、Apple Watch同士でトランシーバー通話ができる機能。画面上の「TALK」ボタンを押している間、話すことができる。ただし、Apple WatchがWi-Fi(無線LAN)またはモバイル回線を介してインターネットに接続している必要がある。
なお、この機能は中国、アラブ首長国連邦(UAE)とパキスタンでは利用できない。
watchOS 5では、ポッドキャスト再生アプリ「Podcasts」も搭載される。Siriを使って聞きたいポッドキャストを指定すれば再生できる。購読しているポッドキャストを自動的に同期する機能も備えている。
音声エージェント「Siri」も機能強化される。日常習慣や行動、ワークアウト後の生体データを機械学習で解析して、より積極的に情報のサジェスチョンをするようになる。「Siriウォッチフェイス」については、サードパーティー製アプリによるコンテンツ表示も可能となる。
通知機能では、サードパーティー製アプリにおける双方向操作に対応。通知からアプリを開かずに必要な操作を行えるようになる。また、通知にWebサイトへのリンクが含まれる場合、それを簡易的に確認する機能も備えた。
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