コラム
» 2018年09月06日 11時15分 公開

スマホを今すぐ充電できない――1分1秒でもバッテリーを持たせるためにすべきこと

災害が発生するとスマートフォンをすぐに充電できるとは限りません。1分、1秒でもバッテリーを持たせるための機能を改めて紹介します。

[井上翔,ITmedia]

 災害が発生した際、一般的に電話は輻輳(ふくそう)などでつながりにくくなる傾向にあります。そんな状況でも、データ通信は比較的つながるといわれています。安否確認はもちろん、ライフラインの状況確認など、携帯電話、スマートフォンを使う機会は増えると思います。

 それだけに、これらのデバイスの「バッテリー切れ」は極力避けたいものです。「バッテリーが切れたら充電すれば良い」「モバイルバッテリーがあれば大丈夫」という声もありそうですが、災害時には通用しないことがあります。停電などが原因で、携帯電話・スマホやモバイルバッテリーを長時間充電できないことも考えられるからです。

 そこでそこで活用したいのが、手持ちのスマホのバッテリー節約機能です。この記事では、AndroidスマホとiPhoneに備わっている省電力機能を改めてご紹介します。

Androidスマートフォン:非常用節電機能

 一部のキャリア・メーカーのAndroidスマホには、利用できる機能を自動的に必要最小限に絞り込み、バッテリー持ちを改善する「非常用節電機能」が備わっています。機能の名称は「非常用節電モード」「緊急時長持ちモード」「緊急省電力モード」と、メーカーによって異なりますが、機能としてはおおむね同じで、主に以下の設定を自動的に行います。

  • 画面の輝度を最低にする(モノクロ表示に切り替える機種もあり)
  • 動作するアプリを制限する(主に情報を入手したり連絡したりできるものに限定)
  • 画面が消えている場合のデータ通信をカットする

 この機能に対応したAndroidスマホでは、電源キーを長押しして出るメニューに非常用節電機能を有効にするための項目があります。ここをタップすると、機能制限に関する注意事項が表示されます。よく読んだ上で機能を有効にしましょう。

F-01Kの非常用節電モードSC-01Kの緊急時長持ちモード NTTドコモの「arrows NX F-01K」は、ドコモが提供する「非常用節電モード」を搭載(写真=左)。同社の「Galaxy Note8 SC-01K」は、メーカー(サムスン電子)独自の「緊急時長持ちモード」を搭載(写真=右)
F-01Kの非常用節電モード留意事項SC-01Kの緊急時長持ちモード留意事項 非常用節電機能の利用時には機能制限がかかるため、そのことについての同意が必要

 機能を有効にすると、機種によってはスマホが再起動します。機能が有効になると、利用可能なアプリ(機能)のみ表示される特別なホーム画面が表示されます。利用できるアプリは以下のようなものです。

  • 電話
  • メールアプリ
  • Webブラウザ(Chromeや標準ブラウザ)
  • SNS(Twitter、Facebook、LINE)
  • テレビ・ラジオ

 データ通信が一切できない場合でも、テレビやラジオの受信機能がある機種なら情報収集を継続できます。ただし、機種や所在地によっては外付けアンテナ(またはイヤフォン)を装着しないと安定した受信ができない場合もありますので注意しましょう。

 バッテリー節約の観点から、初期状態ではWi-Fi(無線LAN)やBluetoothもオフになっていますが、必要な場合は別途有効化できます。災害時に無料開放される公衆Wi-Fiスポットも問題なく利用できます。

有効画面 節電機能が有効になった場合のホーム画面の例。連絡や情報収集に必要なアプリ・機能のみ表示される

 機能の解除はホーム画面での操作、または電源キーを長押しして出るメニューから可能です。機種によっては解除時にも再起動が必要です。

 機能解除後は、いつも通りに使えるようになります。ただし、一部の機能やアプリでは再設定や再ログインを求められる場合があります。注意しましょう。

非常用省電力機能のないAndroidスマホはどうする?

 非常用省電力機能は一部のキャリア・メーカーが独自に実装している機能で、全てのAndroidスマホで対応しているわけではありません。この機能がないスマホでは、以下のような設定をすればバッテリー持ちを改善できます。

  • 画面の輝度を極力下げる
  • Wi-FiやBluetoothの電源は必要な時だけオンにする
  • データ通信をしないときは「モバイルデータ」をオフにする(電話やSMSは待ち受け可)
省電力機能のないスマホ 非常用省電力機能がないAndroidスマホでは、画面輝度を手動で下げる、Wi-FiやBluetoothをオフにする、必要ない場合はデータ通信をオフにするなどすれば、バッテリーの節約につながる

iPhone:低電力モード

 iOS 9.0以降を搭載するiPhoneには、バッテリーが完全に充電されるまで(一部は80%以上充電されるまで)一部の機能を動作制限、または無効(オフ)になる「低電力モード」が用意されています。

 このモードで動作制限または無効になる機能は以下の通りです。

  • Night Shift(ブルーライト軽減)
  • メールの受信
  • 音声を使ったSiriの起動(Hey Siri)
  • アプリのバックグラウンドでの更新
  • 自動ダウンロード
  • Wi-Fiの関連付け
  • 一部のビジュアルエフェクト

 低電力モードは端末設定の「バッテリー」で「低電力モード」のスイッチをオンにするだけで使えます。有効になると、バッテリーインジケーターが黄色くなるので分かりやすいです。低電力モードを有効にするとバッテリー残量のパーセンテージ表示が強制されます(非表示にできません)。

ここのスイッチをオンバッテリー残量のパーセンテージはオフにできません 端末設定の「バッテリー」の「低電力モード」をオンにする(写真=左)。オンにすると、バッテリーアイコンが黄色くなり、パーセンテージ表示が強制される(写真=右)

 なお、iPhoneの低電力モードでは画面輝度や無線回り(モバイル通信、Wi-Fi、Bluetooth)の設定変更を自動では行いません。輝度設定については、iOS 11ではバッテリー設定にある「明るさを下げる」から「画面表示と明るさ(輝度設定)」にジャンプできます。その他の項目についても設定から必要に応じてオン・オフを切り替えるようにしましょう。

ここから画面表示と明るさにジャンプできる最小にしましょう 端末設定の「バッテリー」の「低電力モード」をオンにする(写真=左)。オンにすると、バッテリーアイコンが黄色くなり、パーセンテージ表示が強制される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう