かんたんスマホ 705KCの主なターゲットは60代以上の「シニア層」。この機種の発売月(2018年8月)から2019年1月までにおけるY!mobileブランドのシニア層の新規契約(MNPを含む:以下同)は、前年同期比で約1.5倍になったという。関係者の話によると、この上乗せ分は、おおむね705KCの購入者のようだ。
ソフトバンクがMMD研究所に委託して2018年11月に行った調査によると、同年8月から調査期間までにおける60歳以上の新規契約シェアも、自社の「ソフトバンク(SoftBank)」ブランドなどを差し置いてY!mobileが一番になったという。
主に地方で展開しているテレビを使ったプロモーションも奏功し、かんたんスマホをトリガーとしてY!mobileにやってくるシニア層は多いようだ。
一方で、かんたんスマホのターゲット層は、特殊詐欺(いわゆる「オレオレ詐欺」など)の被害に一番遭遇する年齢層でもある。
警察庁の調べによると、2014年以降は特殊詐欺による被害額は減少傾向にある。しかし、認知件数(警察が把握している犯罪発生件数)は高止まりしている。認知件数に占めるシニア層の割合は83.2%。特殊詐欺被害の“中心”にいるのが、まさしく簡単スマホのターゲット層なのだ。
Y!mobileブランドは、発表会ごとに「インターネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届けたい」というメッセージを打ち出している。
今回、705KCに迷惑電話対策機能を追加するのはその一環。60代以上のシニア層がより安心かつ楽しくスマホを使える環境作りが狙いといえる。
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