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Android、Symbianを抜いて世界スマートフォン市場でトップに――米Canalys調査

» 2011年02月01日 08時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米GoogleのAndroid搭載端末が、米Canalysが4半期ごとに発表する世界スマートフォン市場調査で初めて首位に立った。Canalysの1月31日(現地時間)付の発表によると、2010年第4四半期(10〜12月期)にAndroid端末は世界で3330万台出荷され、3100万台出荷されたフィンランドのNokia製Symbian端末を抜いた。

 市場シェアは、首位のAndroidが前年同期比24.2ポイント伸びて32.9%、Nokiaは13.8ポイント減の30.6%。3位はAppleで、0.3ポイント減の16.0%だった。出荷台数の前年同期比の伸び率はMicrosoft以外は各社2けた台だが、Googleが615.1%とほかに大きく差を付けた。

2010年第4四半期のプラットフォーム別世界スマートフォンシェア
順位 OSベンダー 出荷台数(単位:百万台) シェア(%) 成長率(前年同期比)(%)
1 Google 33.3 32.9 615.1
2 Nokia 31.0 30.6 30.0
3 Apple 16.2 16.0 85.9
4 RIM 14.6 14.4 36.0
5 Microsoft 3.1 3.1 -20.3
その他 3.0 2.9 64.8
総計 101.2 100.0 88.6
(資料:Canalys)

 Androidは、韓国のLG ElectronicsやSamsung、台湾のAcerやHTCなどの複数のメーカーがそれぞれ新製品を発売し、出荷台数を伸ばしたことでトップに立った。Canalysによると、HTCとSamsungの2社がAndroid搭載端末の約45%を占めているという。なお、ハードウェアメーカーとしてはNokiaがシェア28%で首位を守っている(ハードウェア別のランキングは公開されていない)。

 スマートフォン市場全体も拡大しており、出荷台数は前年同期比89%増の1億120万台だった。Canalysは、2011年はデュアルコアプロセッサ、NFC、3Dディスプレイなどの新技術の採用で、ベンダーの競争はいっそう激化するとみている。

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