“Kiss D キラー”はD100をも超えた?――ニコンDSLR「D70」(1/2 ページ)

» 2004年01月28日 23時08分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ニコンは1月28日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ(DSLR)の新製品「D70」を発表した。3月19日から発売する。ボディ単体の価格は15万円だが実売では12万円前後となる見込み。低価格DSLRとして昨年9月の発売以来ヒット商品になっているキヤノン「EOS Kiss Digital」と同じ普及価格帯への製品投入で、DSLR市場のシェア奪還を図る構えだ。

mn_d1.jpg レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの新製品「D70」

 昨年のDSLR市場は、キヤノンの独壇場だったといっても過言ではない。昨年2月には実売20万円を切って“DSLR普及機”と呼ばれた「EOS 10D」を発表し、そのわずか半年後には実売12万円の大ヒットモデルEOS Kiss Digitalが登場。2002年まではDSLR市場でキヤノンとシェア争いを展開していた同社だったが、昨年はキヤノンの低価格機攻勢に後塵を拝するカタチになっていた。そのほか、オリンパス「E-1」やペンタックス「*ist D」など新規参入組もあり、DSLR市場が大いに盛り上がった1年となった。

mn_d2.jpg DSLR市場規模(予測)

 「2003年のDSLR市場は、100万台を超えるマーケットになった。2004年は200万台を超え、2006年には500万台という市場規模になると予測している。銀塩一眼レフ市場のピークが約400万台だったので、わずか数年間で銀塩一眼レフを数量で上回るマーケットが出来上がることになる」

 「現在、DSLR市場では、某C社の“なんとかKiss”が話題になっているが、D70は“Kiss Dキラー”といえる商品。新製品のウワサを伝え聞いた販売店からも引き合いが殺到している。このD70で一気に他社を引き離したい。2004年はDSLR市場でシェア40%を狙う」(同社)

低価格機ながらD100を上回る性能

 これまでの同社の最低価格DSLR機は、2002年10月に発売した「D100」。発売当初の実売は20万円台後半で推移していた(昨年後半からは20万円を切るところまで値を下げている)。D70は、D100の市場投入時価格の約半分までコストダウンを図っているのだ。

 「業務用途やハイアマチュアを狙ったD100に対して、下位機種のD70は一般写真愛好家をターゲットにしている。D70発売以降も、D100は併売し続ける」(同社)

 D70とD100の位置付けは、ライバルのEOS Kiss DigitalとEOS 10Dの関係とほぼ同じだ。だが安価なEOS Kiss DigitalはEOS 10Dと同等もしくは下回る性能だったのに対して、今回のD70はコストダウンを図りながらも上位機種のD100をも上回る性能を装備している点が興味深い。

 その中でも注目は「連写性能の高さ」だ。

 D70は画像情報の高速処理によって、約3コマ/秒のスピードで最大144コマまでの連続撮影が行える。これは連続撮影が最大6コマ(約3コマ/秒)だったD100はもちろんのこと、高速撮影が売りであるD2Hの連続撮影枚数(最大40コマ、約8コマ/秒)をも上回る性能だ。シャッター速度も1/4000秒までだったD100より高速な最高1/8000秒(X=1/500)。記録画像形式はJPEG、TIFF、RAWに対応し、RAW/JPEGの同時記録も行える。

mn_d3.jpg

 また、記録メディアへのRead/WriteがD100に比べて約3倍(読み出し4.5Mバイト/秒、書き込み6.1Mバイト/秒)高速化されているほか、ノイズリダクション処理(0.45秒/6Mピクセル時、D100比で約20倍)やRAWデータのロスレス圧縮処理(0.15秒/6Mピクセル時、D100比で約200倍)といった従来時間のかかっていた処理も大幅にスピードアップしている。

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