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» 2006年09月28日 12時00分 UPDATE

デザインコンセプトは“石庭の砂紋”です:日本HPが提案する“生活エンジンPC”は何馬力!?――「HP Pavilion Notebook PC dv6100/CT」 (1/2)

今年の6月に日本HPが国内の個人向けPC市場に再参入を果たしてから早4カ月弱が経過した。その流れを受け継ぐ新モデルが、この“生活エンジンPC”と呼ばれる「dv6100/CT」だ。

[南里純一,ITmedia]

15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載した売れ筋ノートPC

ht_0609hpdv01.jpg HP Pavilionシリーズの新モデル「HP Pavilion Notebook PC dv6100/CT」

 こちらのニュースでお伝えしているとおり、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)が同社としては久々となる個人ユーザー向けノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv5200/CT」や「HP Pavilion Notebook PC dv1700/CT」を発売し、発売記念モデル1000台が早々に完売するなど話題を呼んだのも記憶に新しい。

 すでにこちらのリポートでアジア太平洋地域の新製品が紹介されているが、その中から日本で選ばれたのは「HP Pavilion Notebook PC dv6100/CT」だ。9月28日の発表と同時に同社の直販チャンネル「HP Directplus」にて販売が行われる。

 一言でいってしまえば、日本で売れ筋の15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したモデルなのだが、最新アーキテクチャーの採用や手の込んだ作りの新設計ボディなど、同社のPavilionシリーズに対する“本気ぶり”が感じられる意欲的なモデルに仕上がっている。

禅寺の石庭をデザインコンセプトに取り入れた「HP Imprint」を導入

ht_0609hpdv02.jpg 独自塗装の「HP Imprint」を底面をのぞく3面で使用する。目を近づけないとわからないが、表面には石庭の砂模様をイメージした曲線が描かれている。

 このdv6100/CTを手にして真っ先に目を奪われるのは、「HP Imprint」と呼ばれる光沢感のある表面塗装だ。これは携帯電話や高級化粧品などの外装に使われている加工技術(転写箔により成形同時加飾工法)で、見た目の美しさのみならず、キズが付きにくいという優れた特徴を持つ。光沢仕上げというと、アップルのiBookやMacBook“白”のようにどうしてもキズが付きやすいというイメージがあるが、本機の場合はちょっとしたことではキズが付かないのがそれらとは大きく異なる。

 さらに、液晶ディスプレイの背面とパームレストには、日本の禅寺の石庭に見られる砂模様をイメージしたという波形の模様が印刷されている。天面の模様は黒地に濃いグレーで、パームレスト部はシルバー地に明るいシルバーで描かれており、目を凝らさないと見落としてしまいそうなほどなのだが、きわめて上品な仕上りだ。とくに、天面部分は深い黒と光沢の効果で、まるで漆塗りの重箱のような重厚さすら感じさせる。

 こだわりを見せているのは塗装だけではない。すべてのインジケータランプにクールな印象を与える青色LEDを使い、タッチパッドやワイヤレスなどの機能がオフの場合は消灯するのではなく赤に変化するなど、わかりやすい仕掛けが施されている。また、ACアダプタ接続端子の周囲にもLEDを配置し、電源接続時に青く光る(充電中、充電完了ともに青色のままで変わらないのはいただけないが)。

 ボディは最厚部で43ミリと数字的には標準的だが、すべての角や辺は緩やかなカーブを描いて切り落とされているため、数値以上に薄く感じる。それでいて、ボディはしっかりとした剛性感があるので、液晶ディスプレイを開いた状態で持ち歩いてもきしむことはなかった。

BTOメニューにCore 2 Duoを用意するなど内部のスペックも大きく強化

ht_0609hpdv03.jpg 130万画素のCMOSカメラを内蔵する(BTOで削除も可能)

 dv5200/CTからの主な変更点をまとめると、インテルの最新CPUであるCore 2 Duo の採用や、最新グラフィックスチップの搭載により基本性能を底上げしつつ、前述のようにパーソナルユースをより意識したボディデザインに改めたうえで、マルチメディア関連の機能や装備を強化したというところだ。

 まずパフォーマンスの強化に関してだが、チップセットはdv5200/CTと同じIntel 945GM Expressながら、CPUを従来のCore DuoからCore 2 Duoにリプレイスしたのが特徴だ。HP Directplusでは、2次キャッシュ容量が4MバイトのT7200(2.0GHz)を筆頭に、同2MバイトのT5500(1.66GHz)に加え、Celeron M 420(1.6GHz)の3種類が選択できる。

 グラフィックスは、Intel 945GM Expressのチップセット内蔵機能に加え、NVIDIAのGeForce Go 7400が選べるようになった。dv5200/CTではチップセット内蔵しか選べなかったことから、大きな進化といえよう。グラフィックスメモリはローカルで128Mバイト搭載しており、TurboCacheによりメインメモリから最大128MB流用して256Mバイトまで確保できる。ちなみに、GeForce Go 7400選択時はチップセットがIntel 945PM Expressになる。

 液晶ディスプレイは光沢タイプの15.4インチワイドのウルトラクリアビューで、解像度は1280×800ドット(WXGA)と、このクラスでは一般的な仕様だ。上下方向の視野角がやや狭いと感じたが、輝度は十分で発色などに不満はない。ただ、パネル表面に低反射処理がなされておらず、外光の映り込みはやや目に付いた。ディスプレイの選択肢はこの1種類のみで、解像度の異なるパネルや非光沢パネルは用意されないため、設置場所やパネルの角度を工夫する必要がありそうだ。

 HDDはSerial ATAドライブを1基内蔵できる。BTOでは120/100/80/60Gバイト(すべて5400回転)まで選べるので、容量・パフォーマンスともに不満はないだろう。光学ドライブは着脱式ではないものの、コンボドライブか、DVD+R DLに2.4倍速、DVD-RAMには5倍速で書き込めるDVDスーパーマルチドライブのいずれかを選べる。

 ユニークなところでは、液晶ディスプレイ上部に130万画素のCMOSカメラを内蔵できる(プラス3150円)。角度の調整機能は付いておらず固定式となるが、カメラの左右にステレオマイクを内蔵しており、Skypeなどビデオチャットを気軽に楽しめそうだ。また、無線LANのほかBluetoothの追加も行なえる。

 なお、電源オフの状態でQuickPlayボタンかDVDボタンを押すと、インスタント機能が起動する。ボタンを押してからDVD-Videoの再生が始まるまでは20秒以上かかり、インスタントとしては起動時間が長いのは気になるが、Expressカードスロットに内蔵できるリモコンで軽快に操作できる。

 スピーカは、これまでと同様にALTEC LANSING製だが、パームレスト手前からキーボードの上部に位置が変わっている。一見すると、スピーカの奥行きが確保できないために、シャカシャカした音になるのではと危惧したが、予想外に低音豊かなサウンドを鳴らしてくれた。音量を大きめにしても音が割れることがないのも好印象だ。

ht_0609hpdv04.jpg 15.4インチのワイド光沢液晶を搭載する。映り込みがやや目立つので利用時は角度などを工夫する必要がある
ht_0609hpdv05.jpg 2基のメモリスロットやHDDベイには底面から簡単にアクセスできる。メモリは最大2Gバイトまで増設が可能だ。吸気口が底面にあるので設置場所には気を配りたい
ht_0609hpdv06.jpg 光学ドライブとExpress 34/54カードスロットは右側面にある。後者に格納できるリモコンをぜひともBTOで追加したいところ

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