Eee PC 4G-Xは4GバイトのSSDにWindows XP Home Edition(SP2)をプリインストールしているため、初期状態でのSSDの空き容量が気になるところだ。Windows XPのセットアップ直後は空き容量が約900Mバイトと1Gバイトを切っていたが、再起動すると仮想メモリの設定が自動的に変わり、約1.42Gバイトまで容量が増える。これがユーザーが自由に使える容量となるが、約1.42Gバイトの空きでは心もとない。
実際の使用では、Windows XPのアップデートやウイルス対策ソフトなどのインストールでCドライブの空き容量はさらに減るので、付属の4GバイトSDHCメモリーカードにデータを極力置くように心がける必要がある。実際、原稿執筆時点で提供されているWindows Updateの「優先度の高い更新プログラム」を適用すると、空き容量は約836Mバイトになってしまった。ちなみに4GバイトSDHCメモリーカードの仕様(スピードクラスなど)だが、ASUSの日本法人によれば未確定とのこと。実際に発売されてみないことには分からないが、関係者からは「A-DATA製のカードになる見込み」との未確認情報が得られた。
CPUは、インテル製ということ以外の情報が公開されていないが、海外版と同様にCeleron M 900MHz(プロセッサー・ナンバーではCeleron M 353)を搭載しており、動作クロックはやはり630MHzに下げられている。CPUコアは90ナノメートルプロセスで製造されたPentium Mの2次キャッシュ縮小版「Dothan-512K」で、2次キャッシュは512Kバイト、FSBは400MHzだ。チップセットも非公開だが、グラフィックス機能内蔵のIntel 910GMLEとなっている。
ソフトウェアは、「Windows Live Messenger/Writer/フォトギャラリー/メール」と「Adobe Reader 8」、そしてBIOSアップデート用ユーティリティの「ASUSUpdate for Eee PC」がプリインストールされている。そのほか、内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの画面解像度、Webカメラ/無線LANモジュールのオン/オフが切り替えられるユーティリティを備えているのは便利だ。
液晶ディスプレイは800×480ドット表示と縦の解像度が不足しがちなので、通常は800×600ドットで利用するほうが使いやすいだろう。その場合、デスクトップ画面が縦方向に120ドット分スクロールすることになる。
今回入手したセットアップDVD(ASUSサポートDVD)は最終版ではなかったが、内容を確認したところ、各種デバイスドライバとユーティリティが個別にインストール可能になっていた。リカバリ用のイメージもこのDVDに入っており、USB接続の光学ドライブから直接起動して購入時の状態(Windows XP+各種ドライバ+付属ソフト)にリカバリできる。ただし、セットアップDVDからOSだけを導入して、後からインストールするソフトを個別に選ぶといったことはできなかった。
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