キーボードは日本語70キー仕様だ。Android OSを使いやすいよう、ホームや戻る、検索といったショートカットキーも用意している。
キーボードのデザインは、平らなキートップが格子状のキーボードベゼルからタイル状に飛び出したアイソレーション型だ。
主要キーは横長で、キーピッチは約17.5(横)×14.5(縦)ミリ、キーストロークは1ミリ程度だった(いずれも実測値)。本体サイズの割に、横方向は十分なキーピッチが確保され、キーレイアウトは(一部に非常に細いキーがあるが)全体的に無理がなく、入力時には適度な反発があってしっかり打てる。
ポインティングデバイスはキーボード側に用意されず、画面のタッチで行う仕様だ。Eee Pad Transformer TF101がキーボードドックにタッチパッドを搭載していたことを考えると、欲をいえば、スティック型のポインティングデバイスでも追加してほしかったが、スライド式キーボード自体はよくできている印象だ。
ちなみにキーボードを使わなくても、スライド式キーボードを引き出したスタイルでは画面が持ち上がるので、タブレットのスタンド代わりにも使える。例えば、電子書籍を閲覧する場合、片手で持ちながらページをめくっていくのは手に負担がかかるが、キーボードを出した状態で閲覧すれば、長時間の読書も快適だろう。
タブレットスタイルでの本体サイズは273(幅)×180.3(奥行き)×18.3(高さ)ミリ、重量は約960グラムだ。タッチパネル付き液晶やスライド式キーボードの搭載を考慮すると、かなりの薄型軽量といえる。実測での重量は約965グラムと公称値よりわずかに重かったが、個体差かもしれない。
キーボードを内蔵しない通常のタブレット端末よりは、さすがに厚くて重いボディだが、液晶とキーボード部のつなぎ目がしっかり閉じていて段差がなく、厚みを感じにくいように、側面から背面を曲線的に仕上げているなど、各所に工夫が見られる。
正面から見たデザインは、左右が丸みを帯びて少し膨らんでいること以外は、通常のタブレット端末とほとんど変わらないが、側面から背面までをホワイトと落ち着いたシャンパンゴールドで塗り分け、これに鏡面仕上げのパーツを組み合わせており、なかなか個性的な外観だ。側面と背面はマットな質感で指紋が付きにくい。
液晶ディスプレイは10点のマルチタッチに対応した静電容量式のタッチパネルを装備。画面サイズは10.1型ワイド、解像度は1280×800ドットと標準的だ。液晶パネルは広視野角のIPS方式を採用し、表面には硬度9Hと頑丈なゴリラガラスを貼り付けてある。
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