レビュー
» 2011年12月08日 15時00分 UPDATE

これが意外といい色なんですよ:「IdeaPad U300s」のクレメンタインオレンジにUltrabookの精神をみた (1/3)

「薄くて軽くてパワフルで個性的なデザイン」こそインテルがUltrabookに求める条件。いまあるUltrabookは、薄くてパワフルだが個性はあるか? IdeaPad U300sにはあった。

[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

これぞUltrabookの精神、といいたいボディカラー

 IdeaPad U300sは、インテルが提唱する“Ultrabook”のコンセプトに沿ったレノボ・ジャパンの薄型ノートPCだ。すでに、東芝の「dynabook R631」やAcerの「Aspire S3」シリーズ、ASUSの「ZENBOOK」シリーズ、そして、ヒューレット・パッカードの「HP Folio 13」など、外資系を中心とするノートPCベンダーから複数のモデルが登場している。

 IdeaPad U300sの本体サイズは、公称値で324(幅)×216(奥行き)×14.9(厚さ)ミリ、重さが1.32キロとなっている。評価機材で実測した重さは1327グラムで、公称値とほぼ同じだった。これは、ほかのベンダーが投入するUltrabookと比べて、dynabook R631の約316.0(幅)×227.0(奥行)×8.3〜15.9(高さ)ミリ、重さ約1.12キロよりやや大きくて重いが、ZENBOOKの13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載モデルのUX31Eで、325(幅)×223(奥行き)×3〜17(高さ)ミリ、重量は約1.3キロ。Aspire S3シリーズで、323(幅)×218.5(奥行き)×13.1〜17.5(厚さ)ミリ、重さが1.4キロ未満と、東芝を除いた“外資系”ベンダーのUltrabookと共通する。

 サイズと重さは共通するが、Ultrabookのコンセプトで重視するデザインにおいて、多くのUltrabookがシルバーカラーを採用する中、IdeaPad U300sはクレメンタインオレンジを採用する。光沢を抑えた梨地のアルミ合金パネルに施された鮮やかなオレンジで天板と底面にかけて覆われるが、側面にブラックを細く配置したおかげで、全体として落ち着いた印象になる。また、ボディを開くとディスプレイ面とキーボード面はブラックになる。

 オフィスにIdeaPad U300sを置いて道行く同僚の反応を観察したところ、その多くは、オレンジ色のボディを目にして足を止めるものの、「いやー、派手ですねー」という反応は1名のみ(30歳代半ばの男性)で、ほかは、「ああ、こういうオレンジならオフィスでもありです」(30歳代前半の女性)「思ったより落ち着いた色」(30歳代半ばの男性)という“好意的”な意見が多かった。

 天板は非光沢の梨地仕上げになっているので、指紋の跡が残りにくい。デザインで高級感を演出するために光沢パネルを採用するノートPCも少なくないが、使っているうちに指紋の跡が付着して見た目を損なう場合があり、ユーザーが自然と気を使ってしまうことがある。IdeaPad U300sは、そういった“面倒な配慮”で苦労することもない。

 薄いボディのノートPCでは、その強度を不安に感ずるユーザーも少なくないが、IdeaPad U300sの四隅に近い1点をつかんで本体を持ち上げても、“しなる”ことはなく、十分な強度を確保している。これは、ボディ内部に金属製の骨組みを組み込んでボディの強度を確保する「ロールケージ」機構を実装しているおかげだ。ただ、その分、重くなった面も否めない。しかし、ノートPCを持ち歩くユーザーの心理としては、薄いボディに対する不安も大きいので、そのトレードオフとして軽量化より強度確保を重視するというのは、妥当な判断といえる。

kn_ipu300srv_01.jpgkn_ipu300srv_02.jpg レノボ・ジャパンが投入するUltrabook「IdeaPad U300s」の本体サイズ重さは、競合ベンダーのUltrabookをほぼ同じだ(写真=左)。しかし、本体カラーに“クレメンタインオレンジ”を採用したおかげでそのイメージは大きく異なる。ある意味、デザインで差別化を図るUltrabookのコンセプトをよく反映しているといえる(写真=右)

やっぱりUSBは側面で抜き差ししたい

 薄いボディを採用するUltrabookは、本体に搭載するインタフェースの種類と配置でも苦労する。IdeaPad U300sが搭載するインタフェースは、左側面にUSB 2.0、そして右側面にUSB 3.0とHDMI出力を備える。薄いボディのUltrabookでは、側面にインタフェースを搭載することをあきらめて、背面に集中させたモデルもあるが、やはり、インタフェースを側面に配置するとその使い勝手は格段によろしい。USBメモリからデータを転送する“ちょっとした作業”でも、背面に回ってUSBに差さなければならないのと比べたら、側面のUSBが使えるのは幸せだ。

 左側面の背面寄りには、「One Key Recovery」ボタンを用意する。これは、バックアップデータからIdeaPad U300sのシステムを復元する「OneKey Rescue System」ユーティリティを起動するボタンで、電源がオフの状態でもバックアップ作業が可能だ。システム復元に威力を発揮する機能だが、しかし、そう何度も必要に迫られる機会はない。運用を誤ると作業中のデータに重要な影響を及ぼす可能性もあるので、そのようなボタンを専用で本体に搭載するよりは、搭載していないSDメモリーカードスロットか、USBをもう1基設けたほうがユーザーの利便としてはプラスではないだろうか。

kn_ipu300srv_03.jpgkn_ipu300srv_04.jpg 前面(写真=左)と背面(写真=右)にはインタフェースを設けていない

kn_ipu300srv_05.jpgkn_ipu300srv_06.jpg 左側面には、One Key RecoveryボタンとUSB 2.0を備え(写真=左)、右側面にはUSB 3.0とHDMI出力を用意する(写真=右)。側面にインタフェースがあるのは、使い勝手をすこぶるよろしくしてくれる

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→「IdeaPad U300s」をLenovo公式サイトで購入する
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