KOUZIROが手がける「FRONTIER」ブランドのPCは、ラインアップを通してコストパフォーマンスが高い。基本的にBTOにも対応しており、カスタマイズの選択肢も豊富に用意されている。
今回取り上げる「FRNDVIHDA5/D」は、フルHD(1920×1080ドット)対応の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPC「ND」シリーズのバリューモデルだ。
15型クラスの据え置き型ノートPCは、液晶の解像度が1366×768ドット程度にとどまる製品も多く、フルHDの高解像度は貴重といえる。それでいて、標準構成時の価格は5万9800円と安価で、据え置き型のノートPCに広い画面を望む人にとっては、かなり目を引く存在ではないだろうか。
まずはボディから見ていくと、全体が黒で統一されたシンプルなデザインだ。天面とパームレストはアクリル風の手触りで、エッジ部分に適度な丸みを持たせているほか、弱い“ラメ”のような横方向に走るラインのテクスチャがよいアクセントになっている。人によってはもう少し高級感が欲しいと思うかもしれないが、この辺りは好みの問題だ。
ボディサイズは374(幅)×248(奥行き)×36.2(高さ)ミリで、重量は約2.5キロとなっている。15.6型ノートPCとしては標準的なサイズと重量で、屋内で持ち運びながら利用するのに不自由は感じない。
標準装備のリチウムイオンバッテリーは、容量が49ワットアワー(11.1ボルト、4400mAh)で、公称の駆動時間は約3.6時間だ。特に長時間駆動というわけではないが、家庭でもオフィスでも、ちょっとバッテリー駆動する程度ならば十分だろう。
付属のACアダプタは、実測でのサイズが108(幅)×46(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量が約320グラム(電源ケーブル込み)と、画面サイズの割にはコンパクトだ。電源ケーブルは3ピンのいわゆるミッキーコネクタとなっている。
CPUは通常電圧版のCore i3-2330M(2.2GHz/3次キャッシュ3Mバイト)だが、BTOでCore i5やCore i7に変更することもできる。チップセットはIntel HM65 Expressで、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を使う。
メモリはPC3-10600対応のSO-DIMMを2Gバイト(2Gバイト×1/最大8Gバイト/空きスロット×1)、ストレージは320Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブを搭載する。
メモリとHDDの容量はBTOで増やすことができ、ストレージはSSD、光学ドライブはBlu-ray Discドライブへの変更も可能だ。底面のネジ止めされたカバーを開けると、2基のSO-DIMMスロットと2.5インチHDDにアクセスできる。
プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)で、32ビット版/64ビット版のセレクタブルリカバリディスクが付属する。
添付ソフトは、セキュリティスイートの「ウイルスバスター2011 クラウド(90日期間限定版)」、オフィススイートの「KINGSOFT Office 2010(30日体験版)」、メディア再生やビデオ編集といった機能がまとまった「CyberLink Media Suite 8 DVD for KOUZIRO」などシンプルな構成だ。
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