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“6万円切りでフルHD液晶”が魅力のノートPC――KOUZIRO「FRNDVIHDA5/D」実力診断大画面ノートでWXGAは狭いでしょ?(3/3 ページ)

» 2011年12月16日 16時00分 公開
[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]
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バリューモデルとしてバランスのよい性能

 今回入手したFRNDVIHDA5/Dの構成は、CPUがCore i3-2330M(2.2GHz/3次キャッシュ3Mバイト)、メモリがPC3-10600対応のSO-DIMMを2Gバイト、ストレージが320Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD、グラフィックスがCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000、OSが64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)だった。この構成で行ったベンチマークテストの結果を紹介しよう。

FRNDVIHDA5/Dのデバイスマネージャ画面。ストレージはWestern Digital製の5400rpm/320GバイトHDDである「WD3200BPVT」を搭載していた

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 まずはWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアだが、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000ということもあって、サブスコアのグラフィックスが「4.7」と低いものの、それ以外はWindows 7が快適に使える目安の「5」を超えている。数字のばらつきも少なく、全体にバランスの取れたパフォーマンスといえる。

 総合ベンチマークテストのPCMark VantageとPCMark 7は、全体的にやや伸び悩んだ。この2つのテストは、ストレージとCPU(特にストレージがSSDだとスコアが伸びる)の影響力が強いこともあり、FRNDVIHDA5/Dにとっては少々厳しい結果になった。

 3Dグラフィックス系のベンチマークテストは控えめなスコアだ。2D系やシンプルな3D系のカジュアルゲームならば、それなりに楽しめると思うが、本格的な3Dゲームをプレイするのは困難だろう。

PCMark Vantage x64(1024×768)のスコア(グラフ=左)。PCMark 7のスコア(グラフ=右)

3DMark06(1024×768)のスコア(グラフ=左)。3DMark Vantageのスコア(グラフ=右)

モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=左)。ストリートファイターIVベンチマーク(グラフ=右)

 静音性に関しては、アイドル時でも常にファンが回っており、それなりの回転音が聞こえてくる。どれくらい気になるかはユーザー次第で難しい部分だが、個人的には不快に感じるほどの音質/音量ではなかった。エアコンなどの家電が動作している室内では、使っているうちに慣れてしまう。高負荷が続くとファンの回転音もかなり大きくなるが、実用上は、そこまで高負荷が続くことは少ないと思われる。

コスト重視だが、高解像度に魅力を感じるユーザーにおすすめ

 冒頭でも述べたように、フルHD対応の15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載しながら、5万9800円という低価格がFRNDVIHDA5/D最大の魅力だ。

 今回試したのはCore i3搭載の標準構成だが、Webブラウズ、動画/音楽/写真の再生、オフィスアプリなど、現在のPC体験で多くを占める用途においては、特に不満なく使えるだろう。そしてやはり、画面が広いのは便利だ。フルHD対応の画面解像度とコストを重視しつつ、インターネットやメディア再生がメインの人には、買い得感が高い1台といえる。

 また購入に際しては、予算と相談しながら、BTOオプションでCPUやメモリ、ストレージの強化を考えるとよいだろう。特に標準のメモリは2Gバイトなので、4Gバイト以上に増設しておきたい。ストレージは後からでも外付け型HDDでフォローできるので、購入時はCPUのグレードを上げるのも有効だ。

 なお、FRNDVIHDA5/Dが属するNDシリーズには、スタンダードモデルの「FRNDSIHDA5/D」(6万7800円)と、スタンダードBlu-rayモデル「FRNDSIHDX5/D」(7万7800円)もラインアップされている。購入前には、これらも含めて検討したいところだ。

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